ど~も、性格が障害のA.Taruです。

 

 今回は識字障害。社会が障害を作っているというお話です。

 

 

 

  識字障害(ディスレクシア)は、文字の読み書きに困難がある状態を

 

 指す学習障害(LD)/限局性学習症(SLD)の一つで、知的な困難や

 

 全体的な発達の遅れはないものの、特に読み書きに限定した

 

 困難がある状態を指します。

 

        

 

  主な症状は大きく2種類に分けられます。

 

  音韻処理の不全:文字の読み方がわからないタイプで、音韻の処理に

     関わる大脳基底核と左前上側頭回という領域に機能異常があるという説が

     主流です。具体的には、文字と音が紐付かない、単語が理解できない、音を

     記憶できないといった症状があります。


  視覚情報処理の不全:文字の形がわからないタイプで、文字が2重に重なって

     見える、文字が反転して見える(鏡文字)、読んでいる文章がねじれたり

     歪んで見える、テレビのノイズのようなものが重なって見えるといった

     症状があります。


  脳の部位に何らかの機能障害や偏りがあり、読むこと・書くことに困難が

 

 生じるのではないかと言われています。

 

  具体的な発生率は国や地域により異なりますが、一般的には

 

 人口の約5%から10%が、多少なりとも識字障害を持つとされています。

 

 もちろん、程度の差が大きく、はっきりと障害と認識されない場合もあります。

 

 しかし、これはあくまで一般的な数値であり、具体的な割合は様々な

 

 要素により変動します。例えば、調査方法や定義、対象となる年齢層などにより

 

 数値は変わります。

 

 

  ここで、ふとした疑問が浮かびます。

 

 文字のない時代、例えば縄文時代では識字障害というものは存在しないのではないか。

 

 文字がありませんから。

 

       

 

  文字があっても平安時代のように、貴族のような一部の人だけが知っている

 

 社会があります。その人たち以外は文字を知らないわけですから、

 

 当然障害というものを認識できません。

 

  ということは、障害というものは地域・時代によって

 

 大きく変わってくるのではないかと。

 

     いったい 障害とはなんだろう。

 

 

  高度に発展した現代社会では、文字は生活に必要なものです。

 

 しかし、それが一つの障害を生み出しているともいえます。