虫による感染症と寄生虫

 

 

野山で感染する病気には、ダニが媒介するものが多くあります。ここでは、わかりやすいように、

 

5つの病気とその感染経路について説明します。

 

          

 


日本紅斑熱:  マダニに咬まれることで感染します。発熱や発疹が出ることが特徴です。

 

 

         

 

 

 


ライム病:   マダニの咬傷から感染し、関節の痛みや発疹が現れることがあります1。


ダニ媒介脳炎:  野山に生息するダニに咬まれることで感染する病気です。発熱や頭痛などの

 

 症状が出ます。


重症熱性血小板減少症候群(SFTS):  マダニに咬まれて感染する病気で、高熱や消化器症状が

 

 出ることがあります。


つつが虫病:  ツツガムシと呼ばれる小型のダニに咬まれて発症します。発熱や発疹、

 

 リンパ節の腫れが特徴です1。
 
 これらの病気を予防するためには、野山に行くときは長袖や長ズボンを着用し、肌の露出を

 

避けることが大切です。また、帰宅後は身体をよく洗い、ダニの咬傷がないかを確認しましょう。

 

もしダニに咬まれたり、発熱などの症状が出た場合は、早めに医師の診察を受けることが

 

重要です。

 

 

 続いて寄生虫について


日本における寄生虫とその人体への影響について、以下の5つを簡単に説明します。

アニサキス:  主に生の魚介類を食べたときに感染する可能性があります。感染すると、胃や

 

 腸に激しい痛みを引き起こすことがあります。


日本住血吸虫:  淡水魚やエビに寄生している寄生虫で、これらを生で食べることで感染します。

 

 慢性的な感染は膀胱や肝臓に損傷を与える可能性があります。 

 

 

 


回虫:   汚染された土壌から手や食物を介して感染することが多いです。腸内で成長し、

 

 栄養吸収の妨げや腹痛を引き起こすことがあります。


鉤虫:  裸足で汚染された土を歩くことで皮膚から侵入し、感染すると貧血や栄養不良を引き

 

 起こすことがあります。


蟯虫(オウム虫):  特に子供が感染しやすく、夜間のかゆみや不快感を引き起こすことが

 

 あります。感染は人から人へと広がることがあります。 

これらの寄生虫による病気は、適切な衛生管理と食品の取り扱いによって予防することが可能です。

 

生の魚介類を食べる際には十分な加熱や冷凍処理を行い、裸足での歩行を避け、手洗いを徹底

 

することが重要です。もし寄生虫による症状が疑われる場合は、医師の診断を受けることを

 

お勧めします。