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実家の父の話。
入退院のたび、必要な介護サービスは増えていきました。
最終的には、一人暮らしの父の安否確認と食事や薬のために毎日10時からヘルパー訪問。そして週2回のデイサービス。毎日夕方の宅食配達。
というフル体制下で、
父は午後から明け方にかけて飲酒しては寝る生活。
夜中に家中を徘徊したり、車庫で寝ていたり、違う場所でトイレしたり、転んだまま起き上がらなかったり。
実家に泊まった私が起きていって助けようと手を貸すとその手をふり払われる。
退院してすぐは、父は記憶が変になることがありました。
明け方、雨の中を外に飛び出した。私が近づくと、家の周りを不思議そうに眺めていた父はこう言った。
「自分の家かどうかわからなくなって確かめた。」
また、寝ている私の枕元に来て「薬を出してくれ、あれがよく効く。心臓の薬だ。」
???心臓悪かったっけ?
花粉症の薬を渡すと満足して飲んだ。
夜中に目が覚めると、居間でガサゴソ音がする。覗きに行くと父が引き出しをあさっている。床は引き出しの中身がばら撒かれている。心臓の薬を探しているのだと言う。
父「子供達は?もう寝たのか?」
私「子供達って?」
父「AとBに決まってるだろ」
私「ここにはいないよ。」
父「そうか。お前も寝た方がいい。」
たぶん、私を母と勘違いしている。
退院してすぐだから、せん妄と言われる状態だったのかもしれない。環境変わると起きやすいと聞きます。
さすがに退院直後はヤバイと感じて実家に泊まるようにしていた。こんな感じで寝不足気味。
昼夜関係なく誰かがいないと本当は生活は厳しい状況だったように思う。
一人暮らしは無理だと周りに言い続けていたのだが、なかなかうまくいかなかった。
父も施設入所は納得はしなかった。
歩けなくなるまで、ずっと。