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長崎市には歴史や風情のある料亭が幾つかあります。
有名どころでは花月。
坂本龍馬が切りつけた刀痕が残る柱があるそうな。由緒ありすぎ。お値段も敷居も高くて、小市民はビビります
いつかは行ってみたいものです。
花月さんには階段がありますので足腰が元気なうちにいかねばなりません。
歴史ある建物や観光地には、バリアフリー対応という近年の共通課題があります。
まあ長崎市全体の特色でもある坂の多さ、引いては重なるような夜景を生み出す地の利でもありますので、観光地としては完全バリアフリーはかなり難しいのかもしれません。
昔は車も電動自転車も車椅子も無かったしなー。
本題に入ります。
料亭二見は、長崎駅から車で20〜30分です。
山を抜けると小さな港町、茂木。
果物のビワが特産。大好き
海沿いのほっそい県道34号を南に走りますと、海側左手に岩場に建てられた料亭二見が現れます。
入り口からは分かりませんが、建物内を歩くと分かる。岩場にあることが。
岩が建物内に侵入している造りでして、はい。
壁から岩が突き出ているといいますか
大工さんや左官屋さんがすごいの?これ。
こういうのよくあることなの?
図面間違えてどうしようもなくてこのまま岩を壁にすればよかとじゃー、なんて現場で相談して、漁師町特有の大胆さとスピード感で塞いでしまった?
いいのそれ?とか素人は興味津々。→全部妄想
食べる前から私のハートを掴みます、料亭二見。
創業100年と言いますから、しょっちゅうやって来る台風などの自然災害は二見にとって大した敵ではなかったことが伺える。
すごーい
食事は個室で。
着物を着た中居さんが案内してくださいます。
部屋は和室で、海が存分に見える造りです。
窓の外には廊下に侵入していた岩の本体と、松(自生?)が風情を添えますねえ。
で、料理ですが。
伊勢海老や鯛が活き造りされ、
身が詰まった新鮮な車海老が惜しげもなく天ぷら衣をまとい、
鯛が濃ゆい甘い液に照りを携え、いつまでも身をほじくりたいアラ煮となり、
鯛やサザエが塩焼きされ、
みんな私の胃袋に舞い落ちていきました。はらはらと
おいしくないわけない。
あーもうこんちくしょう
1番安いコースで8000円。
それにサービス料やウーロン茶1つ追加し、消費税つけますと1人1万円は超えます。
海鮮三昧に、岩場と共存する建物や、海千山千の岩下志麻風の中居さん達が加わりますから、お値段以上の海沿いエンターテイメント。
楽しかった
※以下、味とは関係なく。
私が利用した一階トイレも、個室に入るまでの道順にも、段差が多少ありました。
海沿いの岩場に建った歴史ある建物の特色ではあります。
ここに限りませんが、年配の方と行かれる場合は事前に相談してみることをお薦めします。
平地少ない長崎=坂の街。
土地の価格や交通の便を考えると、住みやすさと観光とは相容れんのですね。
平地の土地代高いんです。
言い換えれば、住みやすくないからこその恩恵を西の果て在住の我々は享受しているのだ。そうだ。
平地無いなりに知恵を絞った建築とか夜景とか。
イフユードントエンタータイガーズホール、ユーキャントゲットアタイガーズチャイルド(虎穴に入らずんば虎子を得ず)と言ったところでしょうか。
いや、違う気がする。