1995年、関西で地震に遭いました。
学生だった私。
試験前日で、こたつに入って一夜漬けの勉強中でした。
明け方。
揺れました。棚に積んでいた本やカセットテープが雪崩れ、咄嗟にこたつの中に隠れた。長く感じた15秒。
家具が倒れない向きに揺れたのかもしれない。
そもそも倒れるような家具はほぼなかった。
部屋の外に出て、ご近所さん達(みんな学生)と声を掛け合いました。初めて顔を見た人もいたけど、人見知りとか忘れた。
幸い建物は無事。誰もケガしていなかった。
鉄筋コンクリートの建物に人の声という血が通い、寒かったけど温かく感じました。
電車の完全再開には時間がかかりました。
2月だったか、避難所にいる身内にバスを乗り継ぎ物資を届けた。バスの外は瓦礫の山でした。
時には交通の問題で通いにくい地域の友人を泊めた。
あれから29年。
あれから何年と耳にするたび、十分に大人になった私は災害に備えられているのかを考えます。
生かされていること・日常があることに感謝しつつ、今の自分にできること。
とりあえず、しばらく触っていない避難グッズを点検してみます。