”階級社会への転換をあいまいにするためのアジア的生産様式の特別視” | 糸色望のブログ

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最近NHKを先頭として縄文時代が、争いもなく(発見された人骨から打撲などによる粉砕骨折の痕跡がない)、最初に土器を作成した高度な文明を持った社会であったと青森の三内丸山遺跡などの出土品などをもって、「日本の原風景」の様に描かれることが多いが(とりわけ右派「文化人」によって)、ブログで指摘しているような「原日本人」の把握を黒田が行っていたのであれば、それらの主張を裏書きしかねない。

そうした「原日本人」の精神性を自然主義的な肯定的なものとし、「五無主義」に陥った現代日本人が体得すべき「精神性」とし、それを組織建設上のひとつのメルクマールとしたのだとしたら、黒田のこうした晩年の感覚を基準とした「宗教的」逸脱への道は必然だったのではないだろうか。