先月は面白い本や読み応えのある本に巡り合うことが出来ました
7月の読書メーター
読んだ本の数:31
探偵が早すぎる (上) (講談社タイガ)の感想
父・十川瑛の死により女子高生の一華は一夜にして莫大な遺産を相続することになった。だが父は大陀羅家という有名な企業一族の隠し子であり一族の人達は相続権がないにもかかわらず瑛の遺産を狙い一華を亡き者にしようとする。それを察知した使用人の橋田は一華を守り大陀羅一族を追い落とす為古い知人という探偵を呼び寄せる。その探偵とは事件が起きる前にこれを解決してしまう。一族の企みをことごとく事前に看破し報復していく。なかなか面白い発想下巻では橋田がこの探偵にどのくらい関わっているのかと色々謎だらけなので気になる。
読了日:07月01日 著者:井上 真偽
ネメシスの契約の感想
自分の父親の死に疑問を持ち独自に調査をしたいという思いを抱き新聞記者になった周防。父親の名誉の為てはなく自分は殺人者の子ではないかと証明したい為。一方厚生労働相の医療安全推進室に勤務する向井は依頼された医療事故について調べていくうちに気になる事実が出てきた。同じ頃一人の少年の死体が川に浮かぶ事件が発生少年の父親は死刑制度廃止を叫ぶ事で関心を持たれている弁護士。別々の事件が調べが進むうちに段々と絡み繋がっていくそして周防の父親の事件の謎を解く鍵になり解明される最後の最後にどんでん返しがあり周防には辛い結末に
読了日:07月02日 著者:吉田 恭教
パーマネント神喜劇の感想
めっちゃ派手な服で小太りな胡散臭いおっさんが縁結びの神様の連作短編集。神様の世界でもノルマがあったり昇任試験まであるのが面白い。そして人間界のちょっとした関係をお手伝いする。神様が言霊を作り2回言うのが大事なんて頼もしい。人間界のリアルと神様の世界が混ざり合い最終話でホロリと出来るのも良かった。そしてバベル九朔やかのこちゃんも登場するのが嬉しく万城目ワールドを堪能しました。
読了日:07月03日 著者:万城目 学
サーベル警視庁の感想
明治38年日露戦争真っ只中不忍池で変死体があがったと連絡が入る。警視庁第一部第一課のメンバーは向かう。発見された変死体は帝国大学の講師の高島。高島は急進派で日本古来の文化を排斥し諸外国に倣うべきだと強く発言していた。そして陸軍大佐も高島と同じような手口で殺害されたとの報せが入る。明治時代の警察署が現代の警察の基礎になりつつある感じ。維新の立役者は薩摩、長州とその出身者が明治政治を牛耳っている様子がよく分かる。維新とは言わず瓦解という言葉を使って江戸と明治の境目を語っている。⬇︎
読了日:07月04日 著者:今野敏
魔王 (講談社文庫)の感想
有能な扇動者とはその本人達も気づかないような流れを世の中の雰囲気を作り出すのが巧みな者のことを言うのではないだろうか。誰かが変化を求め声なき人達の大きな意思を操作し思う方向へと誘導していく。純粋な人ほど激烈な個性に影響を受けるような気がしインパクトの強い言葉ほど人の心に跡を残す。安藤が危惧した未来はすぐそこにきているのかも。犬養に対して真っ直ぐな思いで反発を感じる安藤。弟の潤也は少し斜め方向で物事を見ているようだ。安藤の死から5年後の「呼吸」兄の死を経てたどり着いた潤也なりの未来がそこにはある。
読了日:07月05日 著者:伊坂 幸太郎
トリガール! (角川文庫)の感想
工業大学に入りひょんな事から人力飛行機サークルに入部したゆきな。鳥人間コンテストが行なわれる琵琶湖を目指して人力飛行機を製作する。プロペラや機体の製作などに興味を持てないゆきなだったが周囲の仲間達に触発され次第に飛ぶことへの憧れを高めていく。自分達の手で作り上げた二人乗り型「アルバトロス」が無事テイクオフすること。チームで行動しながら個人に任された分野に精一杯に力を注ぐ喜び、そして空を飛べる感動が伝わってきた。何かに夢中になれるということがとても素敵だと思わせてくれた。【カドフェス2017】
読了日:07月06日 著者:中村 航
オー!ファーザー (新潮文庫)の感想
由紀夫は母1人父4人を持つ高校生。昔母が二股ならぬ四股をかけた結果由紀夫は4人の父親に育てられることになった。4人の父はギャンブル好きな鷹、中学の体育教師の勲、元ホストで女好きそしてバーを経営している葵、大学教授の悟。ドックレース場での鞄すり替え、牛蒡男軍団の因縁と富田林さんの荷物運び、空き巣事件、赤羽白川による紅白知事選、同級生小宮山の不登校、幼い頃から由紀夫が言い聞かされてきた父親達からの言葉これらが最後の最後で一つに収束される様は凄かった。⬇︎
読了日:07月07日 著者:伊坂 幸太郎
失踪症候群 新装版 (双葉文庫)の感想
幼女誘拐事件の警察内部対応を描いているのと新興宗教に関わっていく男性を描く部分とが同時進行していく。ある日突然愛する者が理不尽にしか思えない出来事で奪われてしまったら、生きる気力も生きていく目的も失ってしまった者が心に抱く感情。正規の警察官でない者達がチームを組み影の警察機構として犯罪に迫っていく。彼らが抱えている闇とは謎は明かされずに終わっている。巻を追うごとに徐々に明らかになっていくのだろう。
読了日:07月08日 著者:貫井 徳郎
誘拐症候群 <新装版> (双葉文庫)の感想
元機動隊員の武藤に焦点が当てられ彼が抱える内に抑え込んでいる苦悩や過去が描かれている。そして登場場面は少ないがその言動から環への興味がそそられる。何を考え何をしたいのか、一体どんな人物なのか?たとえ不当逮捕であっても絶対に犯罪者は許さない。この揺るぎない信念はどこからきているのだろう。手段を選ばずに犯人を追い詰めていく環。彼の中には被害者の感情すら一顧だにしない冷徹さを環は抱えている。警察も把握していない間に被害者だけが増えていく小額誘拐。武藤は同時期に起きた乳幼児営利誘拐事件に巻き込まれ単独で調査を開始
読了日:07月09日 著者:貫井 徳郎
殺人症候群 <新装版> (双葉文庫)の感想
愛する者を突然奪われた時その死を受け入れることが簡単に出来るはずがない。わずかな救いがあるとすれば犯人が逮捕されることぐらいだろう。犯人が未成年の場合は難しい。人の命を奪うことがどういうことなのかそれすらも理解できない。奪われた命は何をしても戻ってこない。倉持のしたことに正当性があるのかどうかといえば法的にも倫理的にもないと思う。けれど加害者にも苦しんでほしい忘れてほしくないそう願う被害者側の感情は理解出来る。やり切れない結末答えのでない問題がのし掛かってくるような気がした。
読了日:07月11日 著者:貫井 徳郎
アノニムの感想
アノニムという窃盗団と無名の高校生アーティストが活躍する。アノニムは盗まれた美術品を盗み返している決して悪の集団ではない。メンバーは美術品修復家、建築家、アートコレクターなど国籍も年齢や職業もバラバラ。数多くのアートを窃盗しコレクションする謎の富豪ゼウスがオークションに参加する。そのゼウスから落札したナンバー・ゼロを奪い取ろうとアノニムのメンバーが活動を開始。オークションに出品されるジャクソン・ポロックの未発表作品「ナンバー・ゼロ」と香港の学生運動を結んでアートは世界を変えられるのか。
読了日:07月11日 著者:原田 マハ
刑事の約束 (講談社文庫)の感想
夏目シリーズ第3弾、5編からなる短編集だが「刑事の約束」で10年も眠り続けていた夏目の娘・絵美がついに目を覚ます。これまでの長く絶望的な夏目夫婦の10年を思うと本当に良かったと思わざるを得ない。前々作で娘を植物状態にした犯人が判明し今作でその後自分が刑事である為の目的が失われてしまったことから一見やる気を失くしたように見える夏目の姿も描かれている。だが夏目の刑事としての信念は少しも損なわれていないことが分かる。このまま刑事でい続けるかどうか迷っていたのは確かなようで同級生の吉沢にその迷いを打ち明けている。
読了日:07月12日 著者:薬丸 岳
パンドラ 猟奇犯罪検死官・石上妙子 (角川ホラー文庫)の感想
東大の法医学研究室に所属する大学院生の石上妙子は自殺とされた少女の検死中遺書と思しき紙片の一部が口内から出てきた事に疑問を抱く。そんな中週刊誌や新聞で何人もの少女が失踪しているという事件が、そして妙子の検死結果について新米刑事の厚田がやって来る。彼との会話の中で他の女性の口の中に詩のような文面の紙片が押し込まれている他殺体がある事を知った妙子はこれらの事件と関わりがあるのではないかと考え始める同じ頃恩師である教授から英国からやって来た法医学者で死体に発生する虫を研究しているというジョージを紹介される⬇︎
読了日:07月13日 著者:内藤 了
堕天使の秤(はかり)の感想
厚労省の向井は前回の奇妙な事件を解決した事を認められ年金調査室に異動。向井は1人の男性の年金不正受給を調査していた。80代の男性からの通報で友人の生死が分からず友人の息子に聞くとはぐらかされてばかりいるという。もしや友人は既に亡くなり息子は親の年金を不正に受給しているのではないかと。向井は早速調査を開始し息子は既に転出した後だった。更に意外な事が判明、父子共に肝臓に重大な疾病を抱えていた。そんな時に事件が発生、環八で玉突き事故。事故に巻き込まれた車に問題がナンバープレートは偽造しかも外交官ナンバー。⬇︎
読了日:07月14日 著者:吉田 恭教
モダンの感想
MoMAを題材に描いた5つの物語からなる短編集。「中断された展覧会の記憶」東日本大震災の時福島の美術館でアンドリュー・ワイエスの展覧会が開かれていた。そこにはMoMAから彼の代表作であるクリスティーナの世界が出展されていた。MoMAの理事会は福島からこの名画を救出することを早々に決め展覧会ディレクターの杏子にその任務を委ねる。桜の季節の福島で美術館スタッフの伸子との再会、彼女は杏子にある物を託し…。このラストには涙した。クリスティーナの世界にはモデルがいるポリオで足が不自由なクリスティーナ・オルソン⬇︎
読了日:07月15日 著者:原田 マハ
読んだ本の数:31
探偵が早すぎる (上) (講談社タイガ)の感想父・十川瑛の死により女子高生の一華は一夜にして莫大な遺産を相続することになった。だが父は大陀羅家という有名な企業一族の隠し子であり一族の人達は相続権がないにもかかわらず瑛の遺産を狙い一華を亡き者にしようとする。それを察知した使用人の橋田は一華を守り大陀羅一族を追い落とす為古い知人という探偵を呼び寄せる。その探偵とは事件が起きる前にこれを解決してしまう。一族の企みをことごとく事前に看破し報復していく。なかなか面白い発想下巻では橋田がこの探偵にどのくらい関わっているのかと色々謎だらけなので気になる。
読了日:07月01日 著者:井上 真偽
ネメシスの契約の感想自分の父親の死に疑問を持ち独自に調査をしたいという思いを抱き新聞記者になった周防。父親の名誉の為てはなく自分は殺人者の子ではないかと証明したい為。一方厚生労働相の医療安全推進室に勤務する向井は依頼された医療事故について調べていくうちに気になる事実が出てきた。同じ頃一人の少年の死体が川に浮かぶ事件が発生少年の父親は死刑制度廃止を叫ぶ事で関心を持たれている弁護士。別々の事件が調べが進むうちに段々と絡み繋がっていくそして周防の父親の事件の謎を解く鍵になり解明される最後の最後にどんでん返しがあり周防には辛い結末に
読了日:07月02日 著者:吉田 恭教
パーマネント神喜劇の感想めっちゃ派手な服で小太りな胡散臭いおっさんが縁結びの神様の連作短編集。神様の世界でもノルマがあったり昇任試験まであるのが面白い。そして人間界のちょっとした関係をお手伝いする。神様が言霊を作り2回言うのが大事なんて頼もしい。人間界のリアルと神様の世界が混ざり合い最終話でホロリと出来るのも良かった。そしてバベル九朔やかのこちゃんも登場するのが嬉しく万城目ワールドを堪能しました。
読了日:07月03日 著者:万城目 学
サーベル警視庁の感想明治38年日露戦争真っ只中不忍池で変死体があがったと連絡が入る。警視庁第一部第一課のメンバーは向かう。発見された変死体は帝国大学の講師の高島。高島は急進派で日本古来の文化を排斥し諸外国に倣うべきだと強く発言していた。そして陸軍大佐も高島と同じような手口で殺害されたとの報せが入る。明治時代の警察署が現代の警察の基礎になりつつある感じ。維新の立役者は薩摩、長州とその出身者が明治政治を牛耳っている様子がよく分かる。維新とは言わず瓦解という言葉を使って江戸と明治の境目を語っている。⬇︎
読了日:07月04日 著者:今野敏
魔王 (講談社文庫)の感想有能な扇動者とはその本人達も気づかないような流れを世の中の雰囲気を作り出すのが巧みな者のことを言うのではないだろうか。誰かが変化を求め声なき人達の大きな意思を操作し思う方向へと誘導していく。純粋な人ほど激烈な個性に影響を受けるような気がしインパクトの強い言葉ほど人の心に跡を残す。安藤が危惧した未来はすぐそこにきているのかも。犬養に対して真っ直ぐな思いで反発を感じる安藤。弟の潤也は少し斜め方向で物事を見ているようだ。安藤の死から5年後の「呼吸」兄の死を経てたどり着いた潤也なりの未来がそこにはある。
読了日:07月05日 著者:伊坂 幸太郎
トリガール! (角川文庫)の感想工業大学に入りひょんな事から人力飛行機サークルに入部したゆきな。鳥人間コンテストが行なわれる琵琶湖を目指して人力飛行機を製作する。プロペラや機体の製作などに興味を持てないゆきなだったが周囲の仲間達に触発され次第に飛ぶことへの憧れを高めていく。自分達の手で作り上げた二人乗り型「アルバトロス」が無事テイクオフすること。チームで行動しながら個人に任された分野に精一杯に力を注ぐ喜び、そして空を飛べる感動が伝わってきた。何かに夢中になれるということがとても素敵だと思わせてくれた。【カドフェス2017】
読了日:07月06日 著者:中村 航
オー!ファーザー (新潮文庫)の感想由紀夫は母1人父4人を持つ高校生。昔母が二股ならぬ四股をかけた結果由紀夫は4人の父親に育てられることになった。4人の父はギャンブル好きな鷹、中学の体育教師の勲、元ホストで女好きそしてバーを経営している葵、大学教授の悟。ドックレース場での鞄すり替え、牛蒡男軍団の因縁と富田林さんの荷物運び、空き巣事件、赤羽白川による紅白知事選、同級生小宮山の不登校、幼い頃から由紀夫が言い聞かされてきた父親達からの言葉これらが最後の最後で一つに収束される様は凄かった。⬇︎
読了日:07月07日 著者:伊坂 幸太郎
失踪症候群 新装版 (双葉文庫)の感想幼女誘拐事件の警察内部対応を描いているのと新興宗教に関わっていく男性を描く部分とが同時進行していく。ある日突然愛する者が理不尽にしか思えない出来事で奪われてしまったら、生きる気力も生きていく目的も失ってしまった者が心に抱く感情。正規の警察官でない者達がチームを組み影の警察機構として犯罪に迫っていく。彼らが抱えている闇とは謎は明かされずに終わっている。巻を追うごとに徐々に明らかになっていくのだろう。
読了日:07月08日 著者:貫井 徳郎
誘拐症候群 <新装版> (双葉文庫)の感想元機動隊員の武藤に焦点が当てられ彼が抱える内に抑え込んでいる苦悩や過去が描かれている。そして登場場面は少ないがその言動から環への興味がそそられる。何を考え何をしたいのか、一体どんな人物なのか?たとえ不当逮捕であっても絶対に犯罪者は許さない。この揺るぎない信念はどこからきているのだろう。手段を選ばずに犯人を追い詰めていく環。彼の中には被害者の感情すら一顧だにしない冷徹さを環は抱えている。警察も把握していない間に被害者だけが増えていく小額誘拐。武藤は同時期に起きた乳幼児営利誘拐事件に巻き込まれ単独で調査を開始
読了日:07月09日 著者:貫井 徳郎
殺人症候群 <新装版> (双葉文庫)の感想愛する者を突然奪われた時その死を受け入れることが簡単に出来るはずがない。わずかな救いがあるとすれば犯人が逮捕されることぐらいだろう。犯人が未成年の場合は難しい。人の命を奪うことがどういうことなのかそれすらも理解できない。奪われた命は何をしても戻ってこない。倉持のしたことに正当性があるのかどうかといえば法的にも倫理的にもないと思う。けれど加害者にも苦しんでほしい忘れてほしくないそう願う被害者側の感情は理解出来る。やり切れない結末答えのでない問題がのし掛かってくるような気がした。
読了日:07月11日 著者:貫井 徳郎
アノニムの感想アノニムという窃盗団と無名の高校生アーティストが活躍する。アノニムは盗まれた美術品を盗み返している決して悪の集団ではない。メンバーは美術品修復家、建築家、アートコレクターなど国籍も年齢や職業もバラバラ。数多くのアートを窃盗しコレクションする謎の富豪ゼウスがオークションに参加する。そのゼウスから落札したナンバー・ゼロを奪い取ろうとアノニムのメンバーが活動を開始。オークションに出品されるジャクソン・ポロックの未発表作品「ナンバー・ゼロ」と香港の学生運動を結んでアートは世界を変えられるのか。
読了日:07月11日 著者:原田 マハ
刑事の約束 (講談社文庫)の感想夏目シリーズ第3弾、5編からなる短編集だが「刑事の約束」で10年も眠り続けていた夏目の娘・絵美がついに目を覚ます。これまでの長く絶望的な夏目夫婦の10年を思うと本当に良かったと思わざるを得ない。前々作で娘を植物状態にした犯人が判明し今作でその後自分が刑事である為の目的が失われてしまったことから一見やる気を失くしたように見える夏目の姿も描かれている。だが夏目の刑事としての信念は少しも損なわれていないことが分かる。このまま刑事でい続けるかどうか迷っていたのは確かなようで同級生の吉沢にその迷いを打ち明けている。
読了日:07月12日 著者:薬丸 岳
パンドラ 猟奇犯罪検死官・石上妙子 (角川ホラー文庫)の感想東大の法医学研究室に所属する大学院生の石上妙子は自殺とされた少女の検死中遺書と思しき紙片の一部が口内から出てきた事に疑問を抱く。そんな中週刊誌や新聞で何人もの少女が失踪しているという事件が、そして妙子の検死結果について新米刑事の厚田がやって来る。彼との会話の中で他の女性の口の中に詩のような文面の紙片が押し込まれている他殺体がある事を知った妙子はこれらの事件と関わりがあるのではないかと考え始める同じ頃恩師である教授から英国からやって来た法医学者で死体に発生する虫を研究しているというジョージを紹介される⬇︎
読了日:07月13日 著者:内藤 了
堕天使の秤(はかり)の感想厚労省の向井は前回の奇妙な事件を解決した事を認められ年金調査室に異動。向井は1人の男性の年金不正受給を調査していた。80代の男性からの通報で友人の生死が分からず友人の息子に聞くとはぐらかされてばかりいるという。もしや友人は既に亡くなり息子は親の年金を不正に受給しているのではないかと。向井は早速調査を開始し息子は既に転出した後だった。更に意外な事が判明、父子共に肝臓に重大な疾病を抱えていた。そんな時に事件が発生、環八で玉突き事故。事故に巻き込まれた車に問題がナンバープレートは偽造しかも外交官ナンバー。⬇︎
読了日:07月14日 著者:吉田 恭教
モダンの感想MoMAを題材に描いた5つの物語からなる短編集。「中断された展覧会の記憶」東日本大震災の時福島の美術館でアンドリュー・ワイエスの展覧会が開かれていた。そこにはMoMAから彼の代表作であるクリスティーナの世界が出展されていた。MoMAの理事会は福島からこの名画を救出することを早々に決め展覧会ディレクターの杏子にその任務を委ねる。桜の季節の福島で美術館スタッフの伸子との再会、彼女は杏子にある物を託し…。このラストには涙した。クリスティーナの世界にはモデルがいるポリオで足が不自由なクリスティーナ・オルソン⬇︎
読了日:07月15日 著者:原田 マハ