孤児でいじめられっ子のハリー・ポッター少年は、11歳の誕生日に自分が魔法使いであることを知る。 ホグワーツ魔法魔術学校へ入学し、いままで知らなかった魔法界に触れ、亡き両親の知人をはじめとした多くの人々との出会いを通じて成長する。 そして、両親を殺害したヴォルデモート卿と自分との不思議な因縁を知り、対決していくこととなる。
『ハリー・ポッター』シリーズは魔女・魔法使いの冒険を描いたストーリーであり、児童文学において同様のテーマ(オカルト)を扱った小説が多数出版される起因となった。本国イギリスはもとより、子供の活字離れに歯止めをかけ、世界中にセンセーションを引き起こしたとも言われる。そのため、大ベストセラーになるにつれて、神以外に由来する超自然的な力である魔術を罪だとするキリスト教やイスラームの保守派・原理主義者から、『オカルトを助長し魔術を美化する』、さらには『悪魔的で許しがたい邪悪な物語』などと批判を浴びた(旧約聖書には、魔術が偶像礼拝や犯罪・安息日違反と並んで罪であると記されている)。

このため、アメリカのキリスト教の保守派団体などでは、同シリーズが教会の敷地内で焼かれるなどの極めて厳しい処置がとられたこともある。なお一部の読者などからも、物語中に登場する呪文の中には、実際にラテン語として呪いの意味のある単語があるなどという指摘もある。
例)物語中に登場する、相手に想像がつかないほどの苦しみを与える禁じられた呪文である「クルーシオ」とはラテン語で、「わたしは、十字架にかけ、苦しめ、拷問にかける」という意味である。なお十字架はキリスト教の発祥以前から、広くラテン系文化を源流とする欧州社会において罪の象徴とされている。
また、シリーズのタイトルも含めて、何らかのオカルト用語と関係しているなどという非難もある。呪いにかかわらず、物語中に登場するさまざまな呪文はフランス語やラテン語などに語源があり、この部分も論争の原因となっている。その他にも、作品中には実際のオカルト儀式や思想に存在、あるいは類似すると思われるさまざまな要素があるため、物語が明確にフィクションであるとされているにもかかわらず、一部のキリスト教教会や信者達は、フィクションであろうと同シリーズに対して非常に強く反対している。このような反応に対し、逆に一部の文化人からは宗教による思想統制や言論規制の危険性も指摘されている。

イスラーム諸国では、「この作品はハラーム(禁止・非合法・禁忌)である」とする法学者も現れ、キリスト教でも保守派の聖職者が販売禁止を訴えるなど、『ハリー・ポッター』は宗教界で少なからず論争を巻き起こした。出版社や映画製作者はこの件に依然として頭を悩ませている。キリスト教徒やイスラム教徒の保守派の一部の信者達はこの作品に依然として強い難色を示している。

原作者であるローリングは、これらの団体からの非難について、「ファンは『オカルト』を支持しているわけではないし、作品に悪魔的な要素などあるはずもない」と完全否定している。

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