日没まで時間があるので旧東海道を散歩した、と言っても旧道の面影はなく、だだっ広い舗装道路に老舗の商店が点在する程度だが、電信柱が一本も無いのは見事だった。
店を出て竹輪等かじりながら歩く、日没までまだ一時間位あるので喫茶店に入る。久しぶりのアップルパイがうまかった。
そろそろ時間とお城に向かったが、何処も観光客で一杯だった。城の横のライトアップする広場に到着。片隅のベンチに陣取り暗くなるのを待った。
その時車椅子に乗った97歳の老婆とその娘の一行と出会いよもやま話となった。この人達は、鎌倉で蕎麦屋を営む人達で、娘を美人だ、美人だと何度も言い、自宅を教えて是非おいでと帰っていった。
日も暮れて会場には大勢の人達が見守るなかライトアップが始まった、城が夜空に浮かび上がり美しいものだったが、驚いたことに多色刷りなのだ、赤や青や黄色など６色が代わる代わる桜に当たっている。
もう少し桜らしく上品な方がいいだろうと思うのは私だけだろうか。
桜らしい色だけお見せしようと思う。
帰る道すがら、津軽三味線を道端で弾く一団があった。なかなか風情を感じながら小田原を後にしたものだった。
晩御飯は、熱海で、友人お勧めの焼肉屋SUMIへ。
E氏が予約して置いてくれたのだ。
普段健康的な館の食事なので、たくさんの肉を食べるのは久しぶりだ。大変うまかった。そして安い。
娘も喜んでいた。肉の味がいいそうだ。
こんないい店、ネットじゃわからないんだそうで、E氏様様である。お礼を言っておこう。
完