良き出会いあり、良き話がたくさん聴けた一日でした | 熱海 看護師もいる介護タクシー 伊豆おはなのブログ

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2013年12月24日 「伊豆おはな」は
介護タクシー等事業を
静岡県熱海市にて開業致しました。

熱海で訪問介護事業と介護タクシー事業に従事しています「熱海 伊豆おはな 介護ナース 河瀬愛美」です。

(ちょっと嬉しい一日だったので 。書いてみたら長文になりましたf(^_^))

昨日は 午後から 東京へ。


新橋から徒歩10分位。東京に住んでいた時も この辺りに行く時は 迷子のようになっていたため、駅を降りて 交番のお巡りさんに聞いて、いざ出発!

一番目の方の発表には間に合わなかったけど、 思っていたよりは早くに着きました。

私が参加したセミナーは「医療介護福祉政策研究フォーラム」。今回で三回目の開催だそうです。

テーマは「越境するケア-21世紀の地域づくりを求めて-」


発表された方が ご自分が取り組んでいらっしゃることを紹介してくださり コメンテーターの方が 質問を交えながら 今回のテーマである「越境するケア」について ディスカッションされたりと活気あるフォーラムでした。

オランダのビュートゾルフの話も少しでてました。オランダに行ってみたい。


医療、介護に関わる方だけではなく 滋賀県東近江市からは行政の方が 住民の方と取り組むまちづくりについて発表されており 私の住んでいる熱海市でも 東近江市のような取り組みがあったら いいなーと思いました。
印象的だったのは 職務内では 部署の異動があるが 職務外で活動していること(まちづくりなど)はずっと変わらないと言っていたこと。
私は行政のことはよくわからないですが お役所の中で福祉担当の方だったのに 福祉以外の部署に異動になり 次に相談に行ったら 担当の方が変わってたみたいなのはあったので、
部署が変わったらその分野からは離れてしまうんだー、残念と思っていました。
ですが 一人の人として「まちづくり」ということに関わっていく姿勢は 行政とか関係なく、やりたいと思った方はやり続けているんだなということです。(うまく まとめられませんが)

それも今回のテーマの「越境する」ということに通じるような気がしました。

熱海でも、まちづくりや未来に向けてのフォーラム、民間で行うイベントなどでは 職業とか関係なく 集まって話し合って 行動してと取り組んでいる人々がたくさんいます。それも「越境」だなーなんて思いました。

演題の中には ご夫婦で10数年前に北海道に移住して 訪問看護ステーションをされている方の発表もあり 熱海に移住した私たち夫婦に 似ているな~と 未来を重ね合わせたりしながら 聴かせていただきました。

私が 一番 聴きたかった演題は キャンナス東北の野津 裕二郎氏の「東日本大震災からの地域づくり~小さな居場所の大きな野望~」。

東日本大震災の後に 2011年5月から石巻で短期ボランティアを行い、その年の9月に石巻に、12月には牡鹿半島に移住。
現在は 一般社団法人 キャンナス東北でコーディネーター・作業療法士として活動されています。

野津さんの発表で「2080」とだけ書かれたスライドが初めのほうにありました。これは 日本全体の高齢化率が 「43%」になるのが 「2080」年と推測されているんだそうです。

私は それを聴いて「えっ?熱海市はすでに43.5%だよ!65年後の2080年は熱海市は高齢化率は どんな数字になるの?」と 心の中で 大きな声を出していました。

牡鹿半島は人口3000人弱。震災で多くの介護保険事業所などは閉鎖、小規模デイは一ヵ所しかなく 病院も診療所も一ヵ所ずつ。
漁港はほぼ全滅、公民館は閉鎖、仮設住宅500世帯、若者は県外に流出など まだまださまざまな問題があることをお話してくださいました。

野津さんたちが 取り組んでいること。
「地域の居場所をつくる」。

2011年12月に牡鹿半島に「おらほの家」という居場所を創ったとのこと。
創ったと行っても新しい建物ではなく震災前からあった建物を利用しているそうです。

集落・行政区を越えた居場所、何歳でもワクワク出来る居場所、ひとりひとりが作り上げていく居場所。

居場所づくりのために 小さな声に耳を傾ける。

野津さんの話を聴いて、私はワクワクしました。

ワクワクしながら 熱海がこうなったら いいなーとイメージしていました。

野津さん、震災当時は20代前半。
熱海にまちづくりや学びにインターンで来ている大学生や アートや音楽で熱海を盛り上げてくださる若い方たちにも感じますが、みんなすごいしっかりしてて 感性豊かで 見てると「私もがんばろー」と思えてくる。

キャンナス東北から元気とワクワクをシェアしていただきました。
私も来月、キャンナス熱海を立ち上げますが キャンナスは「自分の出来ることをできる範囲で」がモットーなので 「越境するケア」を考えながら ワクワクを忘れずに取り組んでいきたいと思います!

昨日は 実は会うのは2回目の全国訪問ボランティアナースの会 キャンナス代表の菅原さんとも たくさんお話出来たし、私の新人時代からを知っているナースの先輩とも不思議な感じでキャンナスに繋がり 久しぶりに再会出来ました。



昨日は社長とスタッフさんが 「行ってらっしゃい」と気持ちよく送り出してくれたので 充実した良き出会いがあった一日でした。

キャンナス熱海の発会式のご案内はまたアップします!

(集合写真、キャンナスの菅原代表の写真をお借りしました。)