その日には、京都の下鴨神社に古本屋さんが集結します。
むき出しの地面にダンボールとかワゴンとかで作った棚を置いて、古本が陳列されるのです。
土埃の中、うどんや、かき氷も売っています。
去年、ここで買ったのはこんな本でした。
そうやって始まり、そのまま終わります。
この本は、三密堂書店さんで500円でした。
今年も、何か古い本を1冊買おうと思ってやってきました。
しばらく見ていると、こんなタイトルの本を見つけました。明らかに古そうで、字体と手のマークがイカしています。
(ローマネスクの文化と建築 大正13年発行(3刷))
と思ったら、実は薄い紙が重なっていました。
その薄い紙の下、何が守られていたかというと、、。
不思議なことに、この本の写真の部分には銀色の艶があり、黒がまるで水分をたもっているみたいにしっとりしていて深みががあります。
ただ古い写真を載せている本は結構新本であるのですが、こんな宝石のようにキラキラして見える写真はなかなかありません。
値段を見ると、1800円と書いてあります。
一旦、元の位置にしまいました。
その後、一応500円均一の場所など何か所も見たのですが同じ本はなく、おまけに何も欲しいものがなく、この本のことが忘れられないので
とうとう買ってしまいました。
家に帰ってから調べてみると、この本の印刷はコロタイプという技法らしいことがわかりました。
コロタイプは、すごく手間がかかる方法なのですが
ものすごく耐久性に優れているそうです。
しかしこの技法は、今やっているところは少ないようです。
(京都では便利堂というところでコロタイプ印刷の絵葉書を売っています。)
今後、古本市へ行ったら、コロタイプで作られた本を探そうと思いました。
おしまい





