ご無沙汰しております。アトランタです。

今日は就職活動の話を書いていきたいと思います。

 

医学部6年生の3大テーマと言えば、

①  卒業試験

②  医師国家試験

③  何科の医者になるか・どこの病院に就職するか(いわゆる就活) です。

ここで18歳の時に諦めた「東京で遊びたい!」という夢が再燃しました。

 

そこで僕は、関東出身の同級生に探りを入れてみました。いわゆる勉強のできる子は就活の下調べにもぬかりがないものです。膨大な東京の病院の中から、将来有望な就職先の候補をいくつか提案してくれました。

その中でピンと来たのが、T病院でした。T病院は、現在では義務化されている全科ローテーション制度があることで有名でした。大学の授業だけでは何科になるのか決めるのが難しかったので、まずはいろいろな科を体験してから決めるという制度には惹かれるものがありました。早速僕は、T病院の体験実習を申し込みました。

 

体験実習は5日間で、内科・外科・整形外科・産婦人科・小児科・皮膚科を回りました。

 

産婦人科を回った時に、S先生という素晴らしい先生に出会いました。

まず、とにかく明るい。そして一番驚いたのが、S先生が外来診療をしているときに、腕にいくつも点滴を失敗された跡のある、点滴で憔悴しきった患者さんが次々とやって来ては、「S先生に点滴を入れてほしい。」とおっしゃるのです。

忙しい外来の合間だったのですが、S先生は「ちょっと行ってくるわ。」と言って点滴を入れに行き、数分後には笑って何事もなかったかのように帰ってきました。3人目に点滴をお願いしに来た方の時は「まったく痛くない!さすが!」という声がこちらまで聞こえてきました。

昼休みに僕はS先生に、「なんで点滴がそんなに上手なんですか?痛くないように点滴を入れるなんてすごいですね。」と尋ねました。するとS先生は、「私が医者として一番大切にしていることは、患者さんの負担をできるだけ軽くしてあげることです。例えば点滴の場合、理想としては全く痛くないように、1回で入れてあげることです。そのためにもちろん努力をしてきました。一番針を刺すのが大変な透析センターに志願し、必ず1回で痛くないようにと試行錯誤を繰り返した末に、今のように点滴が難しい患者さんが僕のところにやって来るまでになったのです。」とおっしゃいました。そして、S先生は僕たちに点滴の技をいろいろ教えてくれました。

医師として患者さんから信頼されている姿に憧れ、僕もその技術を身につけたいと思いました。   つづく

ありがとうと書いたミカンとバカやろうと書いたミカン

こんなに差が出ました。

どんな言葉を与えるかは、本当に大切ですね。