通奏低音の音域が高いフレンチや18世紀曲でより高く和音を積みたいために，大テオルボの2コースをオクターヴ上げる試みをしている。
いわゆる「イギリス調弦」で，以前から勧められてはいた。
a e' b g d A G F E D C BB AA GG
通常は
a e b g d A G F E D C BB AA GG
弦は本当は生ガットで揃えたいけど，ストップ弦の弦長が897mmあり計算すると生ガットで0.36mmぐらいのかなり細いゲージが必要なのと，他の弦も生ガットではない弦で揃っているので，今回は釣り糸を色々試してみる。
近所の釣具屋さんで買っているけど，釣りをするようには見えないだろうし，何者だろう…と思われているかも。
その色々についてつぶやいたことのまとめと追記。
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弦の置き換え
「高音弦で巻弦でない場合、つまりフロロカーボンかナイロンかガットにするかは音の好みにもよりますがそれぞれを置き換える方法を知っておけば便利です。比重から換算できるのですが、乗数を示しておきますので参考にしてください。」crane.gr.jp/CRANE_Strings/…
ナイロン、エステル、フロロ、PEラインの比較表
https://fishing-rungun.com/contents.php?id=fishingline#section6…
改めて調べて見ると，比重はナイロン1.14，フロロカーボン1.78って…。
0.64倍または1.56倍って相当な違い。
道理で，計算ミスしていたわけだ。
比重は
フロロ ナイロン PE
1.78 1.14 0.97
と相当違う。
生ガットだとナイロンよりちょっと比重がある。
だから素材の違いで同じ太さでも比重が違うから，張るとテンションが違う。
https://ms-fishing-style.com/ozgglb/linestandard
最初にフロロカーボンを試す。
フロロカーボンだともうちょっと細目にしないといけなかった(汗)。
気持ちテンションが高くて，他の延長バス弦とタッチのバランスが違う。
ただすごく細くて指に食い込む感じで，音もキンキンして妙に目立つ。
次にPEを張ってみた。
比重が軽いから少し太くできる。
フロロだと比重が重いからどうしても細くなるし，それでなくてもオクターヴ上げた2コースでは細すぎた。
音もPEはキンキンしないから遠慮せず弾ける。
少し残響が少ない気がするけどガット並みで他の弦が残響多過ぎなのかも。
PEはフロロやナイロンに比べると伸びないから（伸度3.5% : 24.5% : 25.5%）びしっと決まってくれるのは助かるけど，ペグをちょっと動かすだけでも音程が変わる。
加工もちょっとザラッとしているというかより合わせた糸のような感触で滑らなくて面白い。
釣り好きの知人からは，あくまでも釣り糸の立場からだけどサンヨーナイロンを勧められた。
擦れて切れるということが起こりにくいらしい。
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(小野田)