京響第九+シェーンベルク〈ワルシャワの生き残り〉第1日目終了。

 

今回は、ヘブライ語のディクションの他,対訳,字幕日本語原稿を作ったこともあって,プログラムを早めに余分に送ってもらえたので,いち早く見れた。

〈ワルシャワ〉は,ガス室に送られる前の精神的にも肉体的にも絶望的な状況の中での「シェマ・イスロエル」,その祈りの言葉の力強さとガス室の扉が大音響で閉じたまま,第九へ。

 

宮本さんの語りは繊細かつダイナミクスが大きいので少しだけPAを足して,合唱席ではあまりよく聞こえなかったけどきっと素晴らしかったことと思う。

オケも何と言うか〈ワルシャワ〉の瞬発力のいるオーケストレーションを見事に演奏されていた。

 

第九の第1〜3楽章は初めて聴いたけど,京響の皆さん上手い上に,親しみのある柔らかい音が心地良く,格別にホルンが素晴らしくて,下野さんも終演後まずホルンの人たちに称賛を送った。

 

第九は,本番でも下野さんの言葉の指示が合唱だけでなくオケにも出ていて,本当にわかりやすい指揮だった。

合唱が入る前にはちゃんと4小節前くらいから示して下さって,何と歌いやすいこと。

ただ,最後のPrestissimoはあそこまであおるとは!

一応予告はあったけど,もっと喋らないとただの絶叫になってしまうかもというのが個人的な反省点。

 

第九終わりの客席からの反応が熱くて嬉しかった。

前におられたトロンボーンの皆さまからも合唱バスが「良かった!」と言われて安堵。

その前のゲネは早めに終わったけど,このゲネでまたガラッと変わった。
本番楽しみ♪

しかし,動かずに歌うのは難しい。
動きすぎている自覚はあるけど,顔だけすごく動かすしかない。

 

ゲネでは第九はステージ上で歌い,〈ワルシャワ〉は客席で聴いて,その後下野さんと森さんと話して,2回の声出しの時に入りの「シェマ」に関して合唱団の人に少しお願い。

その甲斐あってか本番ではバッチリだったらしい。

 

今回字幕が出るけど,ゲネでの様子を見て修正をお願いして,本番ではうまくいったらしい。

 

明日は知り合いも結構来て下さるので,さらに良い本番になるように頑張る。

 

ただ,みぞれか雪の予報が出ているのでお天気が心配。

 

 

 

〜 お知らせ 〜

第14回 音楽文化論特別講義2019

「17世紀バロック音楽フェスタ」


 

日時:2019/1/13(日) 15時開演(14時半開場,17時終演予定)

場所:神山ホール大ホール 京都産業大学
   〒603-8555 京都市北区上賀茂本山   https://www.kyoto-su.ac.jp/access.html

   京都市営地下鉄国際会館駅または北大路駅より バス10〜15分


入場料:無料

出演:

ソプラノ:小田肇子
ヴァイオリン:上田浩之
テオルボ:竹内茂夫
ヴィオラ・ダ・ガンバ:安藤素子
オルガン:三島郁

 

プログラム(予定)

ファン・エイク 〈我が愛しのアマリッリ〉

フレスコバルディ カンツォン第1番

フォンタナ    ソナタ第3番

カステッロ    ソナタ第2巻第4番

カッチーニ   〈我が愛しのアマリッリ〉

モンテヴェルディ〈西風戻りて〉

モンテヴェルディ〈だからそれは本当なのか〉

 他

 

主催 竹内 茂夫(京都産業大学文化学部)atake@cc.kyoto-su.ac.jp

協力 京都産業大学文化学部「笛ゼミ」の皆さん