バロック・ギターはリュート(モダンは除く)やヴィオラ・ダ・ガンバと同じく,フレットは可動式で,弦にするには少し質が劣るフレットガットが巻いてあるだけ。

 

この11フレットのガットが切れてしまった。

ここを使わない曲なら問題はなくて,先日の「17世紀イタリアの音楽」では幸いソロもデュオも,通奏低音も基本的に使わなくて済んだ。

 

先日Kuerschnerに頼んでおいたガット弦がやってきて,フレットガットも3種類買っておいた。

ので,それを巻いてみたら,ちゃんとゲージを計ったはずなのにちょっと太くて,9,10フレットを押さえても11フレットの音が出てしまう。

 

これでは使い物にならないので,外してしまった。

その話を,コンサートに来て下さったリュートの達人さんに話したら

「削ったりしますよ」

とのことで,そうする手があったのかというのが1つ。

また,細いのを結構巻くという話も。

 

そして問題は巻き方で,師匠オススメのダブルフレットにしたくて,とあるサイトにあったダブルフレットの巻き方をしてみると,うまく締まらない。

これではかなり困ると思って,シングルフレットで巻いてみて,いくつか巻き方を試してみて,よく締まる巻き方を見つけて巻いてみたら良い感じ。

 

その巻き方は,結果的には別のバロック・ギターやテオルボの達人さんの巻き方でもあって,

「複雑な巻き方は後で緩むかも」

ということで,それもわかる気がする。

 

けど,どうしてもダブルフレットにしてみたくて,切れてしまった1コースのかなり細い弦でダブルで巻いてみると,非常に具合が良い。

他のフレットとも干渉しないので,色だけはちょっと違うのが難点だけど,これは良い。

 

また別のすり減っているフレットでも試してみよう。

 

ということで,今日もバロック・ギターのみ。

Corbettaラスゲアード集は長い1曲と少し。

de Murcia続き。

Rés F 844はどこかで(Resumen?)弾いたことがある曲も。

Corbettaの《王のギター》の続きは,少しわかってきた。

 

最後に,今週末の公開レッスンの曲の練習も。

改めて注意深く見てみると1つ記憶違いだったり(先日の本番で弾いたばかりなのに!),今度の先生は装飾にも厳しい方と伺っているので,それに対応したつもりの弾き方でも。

 

テオルボの弦の張り替えと調整もしたいけど,思い切って先にガット弦注文しようかなぁ。