「トラヴェルソ」や「バロック・フルート」ではわかりにくかったりするので,1キーフルートと書いてみた。

手持ちのはいわゆる「蛍光灯」と言われるアウロスのプラ管ステインズビーJrモデル。
重いのが難点で,木製をいくつか試奏してみると本当に軽い!

このところ,ルネサンス・フルートはたまに吹いていたけど,トラヴェルソは吹いてなかったからヘタクソにもほどがあるけど,これでCarulliを吹いてみる。

昨日合わせた第6番も含めて,この6曲の曲集は元々
「フルートまたはヴァイオリンのため」
と書かれていて,もう19世紀なので横笛だし,リコーダーでF管またはG管の音域に何とか収まるけど,明らかに横笛の音域。

ただ,3曲とも1キーのトラヴェルソで十分吹ける。
そう思って,今日はトラヴェルソで練習。

やはり,この曲(集)はリコーダーのためではなくて,最低でもトラヴェルソのため。

音域だけでなく運指もトラヴェルソだと無理はないし,リコーダーでは難しい強弱の変化も付けられるし,大きくラインを作っていける。

Hotteterreのようにバロック期のフランスの組曲をヴォイス・フルートで苦労して吹いていたのを,トラヴェルソで吹いてみたらあれれ~?という感じだったのを思い起こす。

それ以上に,強弱とか付けられるというのに新しい時代を感じるし,そうした時代の流行にリコーダーが応えられなくて使われなくなっていったのかな…ということを感じざるを得ない。

リコーダーでこうした19世紀の曲を吹くとしたら,かなり色々考えないといけないし,リコーダーに反するかもしれないけど音量の差を付けるためにピッチが変わらない方策を何か考えないといけない。

しばらくリコーダーとトラヴェルソで苦闘してみよう。
Carulliの曲は3曲とも本当にステキなのだから。


Krähmerも続きをやったけど,昨日の合わせを踏まえてもうちょっとゆったりサロン音楽らしく吹くことに。
そうすると,細かく書かれているパッセージも楽しく優雅に吹ける。
アクロバットなことを示す必要はない,というのが昨日教えられた重要なことの1つだと思う。

その参考になるかと思って,録画してあったちょっと少し前の18世紀のMozartの中で大好きなクラリネット協奏曲のモダンの演奏を見てみたけど…アクロバットを示したい感じだったので何の参考にもならず。

あとの,シュタイアーがモダンのベーゼンなのに,ソロ部分だけじゃなくて通奏低音としても弾いている協奏曲の抜粋の方が,音楽の組み立てやフレージングなどもよほど参考になる。

あとはBovicelliのディミニューション,Castello2曲,FontanaとMariniの要所を。
どれも焦らずに吹けばちゃんと吹けるということも,昨日学んだことの1つ


バロック・ギターはLe Cocq以外で,Cifras, Saldivar, Bartolotti, de ViséeソロとBC。

中でもBartolottiの「A」の組曲はどれも本当に充実していて,Tyler and Sparks本でも絶賛されているのがとてもよくわかる。
今のところ手元にあるバロック・ギターの曲集としては最も充実しているように感じるから,1つ2つでもレパートリーとしてマスターできるようにしたい!
7月などのバロック・ギターのソロ曲を決めかねていたけど,Bartolottiを弾くことにしよう。
1655年なので何とかギリギリ初期バロックということで…。

de Viséeはソロも面白いけど通奏低音の練習も本当に楽しいし,勉強になる。