Heberleを吹いたりKrähmerを練習したり,Carulliをギターと合わせる予定があったりするので,19世紀前半の音楽を色々調べている。

Wikipediaにもhttps://ja.wikipedia.org/wiki/古典派音楽の作曲家一覧というページがあるので見てみると,さすがにたくさんいるし,1~2曲なら聞いたことがあるという作曲家も多い。

この表の中に「ゴセック」があって,この間もある機会にこの名前が出てきたので気になって調べてみたら,「ガヴォット」1曲で有名ということで,IMSLPにある楽譜を見たら有名も有名で,この曲だったのか!という思い。

ただ,Wikipediaの説明にもあるように,この「ガヴォット」は1拍目始まり。

バロックやルネサンスのダンスでは3拍目始まりなので,このゴセックの「ガヴォット」はそういう意味では踊るためのガヴォットではない。

リコーダーでよく吹かれるMarcelloのソナタ第12番の「ガヴォット」も同じように1拍目始まり。

ガヴォットを調べてみると,17世紀でも1拍目始まるのガヴォットがあったようだから,2種類のガヴォットがあったらしい。

バロック・ギターの17,18世紀の曲集を見ていて,覚えている限りでは1拍目始まりはなかった気がするけど,チェックしておかねば。

けど問題だなと思うのは,日本だとゴセックのガヴォットがあまりにも有名で,ガヴォットというとこういう感じだと思われている気がするので,アウフタクトで始まるバロックのガヴォットでもバロック・ダンスのガヴォットでも,ゴセックのと同じような調子でやってしまって,結局1拍目がわからなかったり,アウフタクトカラ1拍目に向かわなかったりすることではないかと思う。

一方で,「アマリリス」のようにアウフタクトで始まるガヴォットもあるのだから,バロックのガヴォットをするとしたら,そちらをガヴォットとして演奏したり踊った方が相応しい気がする。

とはいえ,自分が演奏するとしたら,リコーダーならこの間も吹いたDieupartとかあるいはHandelとか,より相応しい曲はたくさんあるし,バロック・ギターなら「Le Cotillon」の舞踏譜の曲がそのまま編曲されてde MurciaのResumenに収められているから,それを弾くだろう。


リコーダーの練習は,最近のメニュー。

Bovicelliは歌曲のディミニューション,全部吹くと長いので2ページ分,やはり色々勉強になる。
CastelloはPrimoを,Bergamascaは本来のPrimoを,どちらも難しい。
HeberleはSonataの続きは緩徐楽章だけど,32分音符の連続も出てくるので,全体の設計をよく考えないと。


バロック・ギターは通常練習。

Saldivar Codexは2巡目続きは,結構弾きやすくて楽しい。
Bartolottiのアルマンドもなるほどという感じ。
Le guitarre royalleは,この間の講習会でも話題になった,レピッコの様々な組み合わせが出てくるちょっと変わった曲!


何しろ今日は「半ロボット業務」で,ずーっと動かず立ちっ放しだったので,妙な疲れだし,あまり楽器を弾く時間もなかった。