無事終了。

今日は他にもイベントがあったせいか,たぶん聴衆はちょっと少なめだっただろうか。

それでも本番が一番上手くいったと思う。

学生の中には本番ならではの演奏をしていた人もあるし,結構嬉しい驚きもあった。

最初に急遽追加したvan Eyckは気持ち良く,
Perotin (Perotinus) はずっと歌っているとちょっとしたトランス状態になりかねないので若干ヒヤッとでも堅実に,
〈Ombra mai fu〉は歌もサックスもしっかり,
最後のCastelloは皆さんそれぞれ見事だった。

あっという間の30分だった。


その後時間のある人で食事に行って,途中からやってきた卒業したクラシック・ギター弾きのゼミ生くんに頼まれていたギターのレッスンで,コンクールで弾くというBachとTarrega。

Bachは久しぶりのバロックだそうで,「悩んでいる」そうだったので,バロックの曲を演奏する時に自分もレッスンで習ったポイントを示したら,ずいぶんすっきりと整理された演奏に。

Tarregaは「嫌い」だそうで,確かに1回目の演奏はそれが如実に出ていたので,自分もまだまだ不慣れだけど19世紀音楽は多分こうすると良いのではということをアドバイス。
特に短調から長調への移行で「わからない」部分があるとのことだったから,こういうイメージでどう?そこにもっていくための音型もちゃんとあるからというのでそれをやってみる。
一旦わかると早いもので,1回目の「嫌い」感が全くなくなって,ちゃんと長調の「ひまわり畑」の世界に移行できた。

それにしても,しばらく聴かないうちに音がずいぶんキレイになっていた。
彼がYouTubeに上げている比較的最近撮ったというお得意の曲を聴いた時に,学生時代とずいぶん変わったなぁと思ったけど,今日も同じように思った。

人間,成長するものです。


自分練習は,リコーダーは24日の夜の燭火礼拝で吹くvan EyckとBovicelliを楽しく。
後期は,ダンスの伴奏曲のみ。
さすがにお昼は疲れたこともあって,ソロ曲を吹く気にならなかった。

けどバロック・ギターはずっと弾けてしまう不思議。
いつものCorbetta, ちょっと長いけど面白いBartolotti,ラスゲアードが結構凝っている〈Saldivar Codex〉,Corbettaの美しいプレリュードとアルマンド,Sanzは通奏低音の練習。

de Murciaの〈Resumen〉はパラパラとめくりながら色々楽しい曲を中心に。
ただ!この曲集はあまりにコースの間違いや抜けが多すぎる!!
今日弾いた最後のプレリュードも音が足らないから補わないといけない。
コースの違いは舞曲で結構あって,和音がおかしくなる。
けど微妙なケースもあって,それは判断に迷ってイライラする。

〈Saldivar Codex〉は今のところ間違いらしい間違いはほとんど見つけていないけど,〈Resumen〉の間違いの多さはの原因は一体何なんだろう…。
それでも曲の数が多いから,この曲集は外せない。

さて,ギターは笛ゼミ演奏会のために442Hzにしていて,これで下げられると思ったらそうもいかず,土曜日のパッサメッツォは440Hzだから本の少し下げるだけ。
翌週のダンス曲の合わせは415Hz,その方が鳴りが良いので早く下げたい。