影響を受けていないつもりでも,音源を聴いてしまうとそういう風に無意識に惹こうとするらしく,楽譜と対話を忘れてしまうらしい。

昨日の公開レッスンを受けて,今日はバロック・ギターで弾いている曲を全面的に見直し。

リコーダーの曲も見直したけど,リコーダーの全面的な見直しは前にもやっているので,今回は微修正で済んだ。

バロック・ギターの曲は,昨日の,特に和声,和声と旋律の拮抗を見直してみると,
うわぁこんな風になっていたのか!
何を見逃していたのか…
という自分の不明を恥じるばかり(汗)。

もっとも,言い訳を重ねてしまうと,
・バロック・ギターのタブ譜の多くは小節線が大抵ある
・タブ譜では音の高さがフレット上の数字またはアルファベットで記されているので,高さが直感的にわからない

けど,リコーダーで今度のマスタークラスで吹くVirgilianoもソプラノ譜表とテノール譜表が交替して,音の高さが直感的にわからないから,本当に言い訳にしか過ぎないのだけど。

ともかく今日は,昨日のレッスンを受けたSanz: Foliasのプンテアードを特に和声の組み立てと音の高さとリズムをよく見て,フレーズを全面的に見直し。

SanzのCanariosのフレーズの見直しは自分としては驚愕で,なぜこれまで弾きにくかったのか,単にフレーズが理解できずに軽快に弾くことだけ考えていたことに由来することを痛感。

フレーズが見えてきたら,弾きやすさが全然違うし,それでフレーズの揺らぎや,絶対的なテンポが速くなくてもスピード感も出せる。

de MurciaのLa Borgogneもやはり和声の構造をよく見てみると,ちょっと違った組み立て方が見えてくる。

何よりも,昨日のレッスンでも色んな人のレッスンでたびたび言われていたように,アクセントを置くべきところがたぶん違っていたんだなとも痛感。

そうしてみたら,曲が全く弾きやすくなった♪

25日はバロック・ギターの本番もあるから,しばらくはあまり新しい曲にはトライしないで,演奏予定の曲をもう少し見直すことにしよう。


リコーダーも25日の練習に切り替え。
詩篇歌4つを4本のリコーダーで吹き分け。

詩篇歌なので元はフランス語だけど,van Eyckはオランダ語なのでアクセントや抑揚が違うので,これはオランダ語でやりたいところだけど,フレージングはいくらか見直し。

Virgilianoはイタリアなので,これはもうちょっと母音をしっかりと抑揚豊かに喋るように吹きたい。

de Selmaは全面的に再検討。
昨日も指摘があった音符が細かくなるという悪いクセは,リコーダーではかなり意識してしないように気を付けているけど,バロック・ギターは油断するとすぐに出てしまい,結果的に速くなってしまって自分で難しくしているという悪循環に陥りやすい。
de Selmaは32分音符が出てくるので,それを単に高速で吹くのではなくて,速いフレーズ感で吹くように。


レッスンは,教える先生にもよるけど,その音楽そのものをより良くするというよりも,演奏することの喜びを教えて頂けるというのは,その後の歩みの上で大きいと思う。
昨日のレッスンは,言葉は結構きつかったけど(笑),そういうレッスンだった。