今日の夕方は,25日の歌の人との合わせ。
1曲だけど初期バロックのRiccioの曲。

どんな感じになるか予想が付かなかったけど,さすがに歌の勉強と仕事をされていただけあってきっちり。

やはり歌と合わせてみると面白いから色々インスパイアされるし,なるほどそうくるのかそれならその部分はラスゲアードで盛り上げようとか,反面歌の行き方に十分付いていけずにこちらももっとしっかり演奏を詰めておかないとと思う部分も見つかった。

歌の方にも,通奏低音が伸ばしている時には自由にどうぞ~と言ったりして,そのルバートもなかなか楽しい。

ちょっとした難関は,3拍子に切り替わってあっという間に終わって,その後2拍子に戻った時のタイミング。
そこだけはかなり何度も色々確認して合わせた。

それにしても新会堂の響きは素晴らしい。

バロック・ギター単体で,しかも5コースは明日のダンスと合わせての講習でde Murciaを弾くために5コースを高音ユニゾンのsemi-reentrantすなわち「フランス調弦」にしていて低音が足らないので,歌と合わせた時に負けてしまうかと思ったけど,案外そうでもなくて歌の方にもよく聞こえたとのことで一安心。


その前に,バロック・ギターの練習。
やはり響きが素晴らしくて,弾いていて楽しい。

Sanzのフォリアス,le Cocqのシャコンヌも本当に気持ち良い。

木曜日のプチ本番の会場ではとても厳しかったSanzのカナリオスも,その後練習をしたとはいえ,新会堂で弾くのはとても楽!
特にラスゲアードは音量的に何の問題もないと思う。

ただ人が入るとプンテアードはどうなるかとちょっと心配ではあったので,マイクを入れて練習してみることに。
あまりオンのせずに,マイクで多少補強するという程度の方が自然で良いかもしれない。

そのまま,明日弾く予定のde Murciaのブルゴーニュも。
正直詰め切れていない部分はあるけど,これ以上は時間がとても必要なのでこのまま明日のレッスンを迎えることに。

リコーダーも久しぶりに一通り。

van Eyxkは,割とよく知られている〈道化者〉で,このパッサメッツォ・モデルノのオスティナート・バスが変奏されているという面白い曲は,テンポ設定にもよるけど以前は何だかバタバタと吹いていた感じだけど,今日はこれまでとは違う何とも言えない音の流れの感覚の違いを感じて楽しかった。

下降音型は自分としては指が滑りやすいので要注意。
あと,指の動きが大きかったり悪かったりしてノイズが出ている2音を,出ないように確認しながら。

〈詩篇133〉も以前はとっても難しく感じていたし,今もまだ十分吹ききれていない部分があるけど,やはり良い歌。

〈5月〉はともかく長いので,変奏の数もフレーズも長いので,分けて。

そろそろ5月に演奏するde Selmaも練習,ただし32分音符が出てくるあたりを部分的に。

Virglianoも今月末のレッスン曲を。
エピソード毎にできるだけ描き分けを考える。
あとは指回りが悪い部分をチェック。

明日吹くPhildorも一通り吹いて,ともかく装飾が多くて,フレーズの頭,真ん中,カデンツと出てくるので,その違いを考えながら。
装飾も苦手な指が含まれていると動かなかったり強過ぎたりするから,それも2音を取りだして。

とはいえ,ゆっくり割と響き良く吹けたなぁという充実感。


ともかく,新会堂でバロック・ギターを弾いて,歌の通奏低音をするのはかなり楽しみ!