コミュニケーションがうまく取れない未成熟な男性が言葉や身体的な暴力を相手に爆発させるケースが増えており、社会的に深刻な問題として増加しているのがDV(ドメスティック・バイオレンス)です。直訳すると「家庭内の暴力」となります。

「夫婦関係」「親子関係」「兄弟間」だけでなく、最近では“デートDV”と呼ばれるように結婚していないパートナー「恋人関係」などの男女間での体、言葉、態度による暴力が増えています。

 


 親密な相手を自分の思い通りに支配しコントロ-ル下に置こうとするためにあらゆる種類の暴力を使うのです。

 

例えば。
・身体的暴力・・・殴る、蹴る、叩くなど

・精神的暴力・・・汚い言葉を日常的に言ったり(ブス、デブ、のろまなど)、無視したり、脅したり罵るなど

・経済的暴力・・・生活費を入れない、お金を貢がせる、借金を重ねるなど

・社会的暴力・・・行動や電話などの監視・制限・束縛、親兄弟・友人との付き合いを禁じるなど

・性的暴力・・・合意のない性交渉を強要、暴力的、避妊に非協力などDVは限られた特別な人々の間で起こる出来事ではなく、学歴・職業・社会的地位・年収などに関係なく「いつ、どこででも、誰にでも起こる可能性がある」ということです。

 

 

 そして、3人に1人の女性が夫などからの身体的暴力を体験し(1998年東京都調査)、20人に1人の女性がDVで「命の危険」を感じた経験をしたことが(2000年総理府調査)明らかになっています。これらの調査結果からも、DVが日常的に起こっているのがわかります。

《DVの特徴としては、以下の7つの傾向が挙げられます》

 

(1) 社会的な場と家庭内における行動の違い・・・
いわゆる外面のいい人、世間からは「おとなしい」「真面目」「誠実」などと見られることが多く、勇気を出して相談しても「妻側に問題があるのでは?」と思われ、行き場のない無力感を感じるのです。

 

(2) 暴力の否定・・・
男性自身が加害者であり、自分の行動が「暴力」だという自覚がないため虐待の事実を認識できていないので追及すると必ず否定します。

(3) 責任の転嫁・・・


仮に暴力を認めたとしても、そういう行動をさせるのは「妻に問題があるから」などと責任転嫁し、逆に自分が被害者だと考えるのです。

 

 

(4) コントロ-ルするための戦略・・・
妻を心身ともに傷つけ自立する意欲を失わせ、周囲から孤立させることにより「頼る者は夫しかいない」状況にし意のままに操作するのです。

 

(5) 嫉妬と所有欲・・・
妻(パートナー)を自分の所有物と考えており、別れ話を口に出すと逆上しさらに暴力的になります。相手はいつまでたっても「自分の所有物」であると考えており、全てを支配しコントロールしようとするのです。

 

(6) 子供への暴力・・・
暴力はパートナーだけに限りません。多くは子供にも直接的な暴力を加えることがあります。母親として夫が子供に暴力を振るっているときにそれを止められないことで無力感などを感じるのです。
そして恐ろしいのは、父親の暴力を受けていた子供は精神的にも深い傷を負い、それが次世代の暴力に繋がる傾向にある【暴力をふるう家庭で育った場合、被害者だった子供が大人になって次は加害者となる可能性が高い】と欧米の研究では明らかになっています。


(7) 更正に対する拒否・・・
加害者意識がないため、当然更正しようという意志はありません。