司法のもとで裁かれる罪とは? 《R指定》

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司法のもとで裁かれる罪とは? 《R指定》


 先日、学生時代の友人Aさんと会いました。2年前、夫を亡くし、現在は2人の息子と共に暮らしているシングルマザーです。
 Aさんと夫、和夫さん(仮)との出会いは、Aさんが勤めていた運送会社で知り合い。和夫さんは長距離トラックの運転をしていました。和夫さんは、真面目に仕事をし、仲間たちにも好かれ人気者だったそうです。そんな誰からも好かれ優しい和夫さんに、Aさんは一目惚れをした。付き合い始めて1年後に結婚し、子宝にも恵まれ。順風満帆な日々を送っていた。
 長男が生まれて、次男の妊娠に気づいた頃、Aさんの父が営んでいた会社が不渡りを掴まされ、多額の負債を出し倒産しました。手形で仕事を受け、決済日過ぎても口座にお金がない。不況の昨今には、ありがちな話です。
 責任を感じた。Aさんの父は、従業員たちに、少しでも多くお金を払うために、家を売却、預金や保険証書などは解約し、現金を作った。しかし、それだけでは足りず、高利業者や闇金からも金を借りてしまい。利息だけを払う日々が続いていた。

 Aさんは父を助けるために、和夫さんと話し合い。できる限りの援助をした。Aさん自身が妊婦と言うこともあり、パートなどができず。和夫の稼ぎだけでやりくりをしていた。
 そして、この時期から少しづつ、和夫さんの変化に気付き始めた。
 和夫本人の意志でもあり。残業や休日出勤が増えていき、見た目にも疲労を感じる様になった。
 その疲労は、日に日に増して行き。わりとガッチリとしていた体型も、どんどん痩せていった。頬は痩せこけ、目にクマが貼り、眼球を異常なほどに充血、必要以上に顔から汗が流れ、廃人のようになっていった。

 結果的に、和夫さんは、覚せい剤を使用していた。妻の父を助けるため。産まれてくる次男、妻や長男のために、ほぼ24時間運転し続けた。
 覚せい剤の使用により。空腹を押さえ。眠気を感じず。常に安定したテンションを保てたそうです。見た目は廃人のようだが、本人にその意識は全くなかった。
 
 結局、和夫さんは、サービスエリアなどで会う同業者に通報され。覚せい剤所持と使用で逮捕され。判決で、懲役1年6ヶ月出向猶予3年の有罪となった。
 初犯と言うこともあり。懲役にはならなかったが、勤めていた会社へは戻らず。職を変えて覚せい剤もきっぱりやめたそうです。
 しかし、身近の人たちや、息子たちの学校など、和夫さんの噂が広まり。子供は通学を拒否し、妻Aさんは、近所の目が気になり外出を避け、引き込もる毎日となった。
 責任を感じた。和夫は、一度、離婚して関係を断ちたいと。Aさんに言った。しかし、A子さんはその申し出を拒否したそうです。
 そして、2年後、和夫さんは、自分自身の罪を償うために、自ら死を選んだそうです。

 覚せい剤は法律で禁止され。所持や使用は罪となります。例え。家族のためであっても罪は罪、悪いことをしたら裁かれなければなりません。
 ただ、世の中には、営利目的や快楽のために使用し、副作用などで人に危害を与えたりする人がいます。

やはり、和夫さんも同じなのでしょうか・・・?

 私は、こう思っています。
“和夫さんは、罪を犯したのではなく。選択を誤った優しい人だと”
                                      以上

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