『アタック25』を46年間担当し、長寿番組にキーとなるアイディア『アタックチャンス』を生み出し今年50年目を迎える老放送作家として残りの人生をどう過ごすか日々悩んでいます。

 そこで、最近よく耳にするのが、生成AIということば、これからは生成AIなくしては生き残れないと聞く。そこで、月20$の有料チャットGPT-4o(「オムニ」)をパソコンに取り入れた。

 まず、映像も見せてくれる機能が付いているというので、当然知っているだろうと思い高校の先輩のノーベル賞受賞者大隅良典さんの顔を見たいと頼むと、とんでもない顔写真が表示された。全く本人には似ていない。多分プロフィールから人工知能が適当に考えた『それらしい顔』を作りあげたように思える。『顔』を作り上げることはすごいと思うが、確かにこれは嘘だ。嘘をもっともらしく表示することにある種の恐怖を感じた。これが蔓延すると恐ろしいことになる。次に私の思い出深い観光地、上高地の絶景の風景を見たいと要求すると、これまたパンフレットの解説文からイメージされたような不思議な風景が現れた。確かに風光明媚な山岳風景の中央に川が流れ木の橋が架かっている上高地のような風景であるが、上高地ではない。第一中央を流れる梓川に架かる橋は単なる木の橋が描かれていて、吊り橋だということも知らないのである。どこが違和感を感じる気持ち悪い風景だ。それではと、有名な大正池の景色を見たいと求めると、やはりガイドブックに書いてあるような説明文から作り上げた絵空事のような写真だった。高い山も枯れた木々も強調され過ぎていて不自然極まりない。これが最新の生成AIか?取扱いに悩むところだ。

 しかし、『アタック25』のアタックチャンスの発案者、生みの親は誰かと聞くと、『パネルクイズ アタック25公式ファンブック』に目を通したらしく、私の名前が出てきた。以前のバージョンより賢くなっていた。

 

 

これから生成AI「チャットGPT-4o」とどう付き合っていくかが考えどころだ。