「別れるなら、出会わなければ良かった。」

 「そんな事は、無いよ。絶対。無かった方が、良い出会いなんて無いんだ。」

 折角出会った、恋人が勉強の為故国に帰るので別れなければならなくなった少女に対して、叔父が言った言葉です。叔父は叔父で、映画女優の想い人との恋を諦め田舎の天文台に赴任します。映画女優も叔父の事が好きですが、お互いの夢の為身を引いてハリウッドに旅立って行きます。(「スターと僕の99日」より)

 

 別れるなら、出会わない方が良いのでしょうか?僕は、今まで生きてきて、多くの出会いと別れを繰り返してきました。中にには、2度と会いたくない人もいます。性格が合わなかったり、意地悪をされたり、騙されたり。かつて、恋心を抱いた女の子達も会いたくありません。僕を裏切ったり、騙した子もいます。好きだった分、恨みは深い。それでも、僕は彼女と出会って良かったのでしょうか?

 もし、僕がもう一度人生をやり直すとして、嫌いな人達との出会いを無かった事にしたらどうなるのでしょうか?多分、僕は僕ではないです。辛い想いも、恨みも今の僕の一部なのですから。多分、僕が僕でいる以上、何度人生をやり直しても、出会ってしまうのだと思います。


 先程の物語は、ハリウッドのオーディションに受かった女優が、田舎の天文台で働く叔父の男を訪ねる所で終わります。


 僕は、これから先も喜怒哀楽を出会いと別れの数だけ繰り返します。その一つ一つが、僕の一部になるのです。


 
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