大熊猫 です。

まず初めにこの本のタイトルをみて、
何言っているんだよ!病気だよ!
って思った方。

この本のタイトルは あくまでもカッコつきの「うつ」
なので、うつ病を指し示すものではありません。
ご了承ください。

それから この内容が誰か特定の人を指すわけではなく、
また、たかがこの記事くらいで この本の本質を
書ききれるわけでもないことも
ご了承ください。
 
 ただ、この本を読みながら 昨日のフィギュアスケート中国GP
男子フリーの演技をTVで見ておりましたので、
そんなこんな大熊猫的私的感想をつらつら書きたいと思います。

この本を書いた 村松太郎さんという方は精神医学の研究
をする専門家です。
そんなお医者さんが書いた本のタイトルとしては
かなり 大胆なタイトルです。

この手の本は一般論しか書いていない場合が多いように思っておりましたが、
この本では 冒頭で以下の提議がなされています。
「うつ」は甘えか病気か。
無意味な問いだという人もいるだろう。
なぜなら、答えは決まっているからだ。
「うつ病は、、病気です。甘えや心の弱さではありません」

禁じられた問いだという人もいるだろう。
なぜなら時代に逆行しているからだ。
心の病には、偏見と差別の長い歴史がある。

本音の問いだという人もいるだろう。
なぜなら、禁句とは本音の別名だからだ。
(一部省略)

実際 うつ病患者数はここ何年かで急増しており、
この本では 抗うつ薬の売上金額が
2000年~2008年の8年間で5倍になっている、
と書かれております。

私は うつ病になったこともなく、抗うつ薬を飲んだことも
ないのですが、意味もなく気分が落ち込むこともあり、
ストレスを強く感じることもあります。

でも、この自分が感じている状態が 果たして うつ病の方と
同じくらいの状態なのか?と自問自答すると
「まぁ 一晩寝れば、時間がたてば、なんとかなってきたものなので
この後もそうなんだろうなぁ」
ぐらいには考えることができているようです。

それからもう一文。
問い、次のうち 病気はどれですか?
肥満、薄毛、肌荒れ、近視、短気、浪費、盗癖、うつ
(一部省略)
何言っているんだ、全部 病気じゃなくて状態でしょう。
いやいや、例えば肥満ですが、これは病気になる確率が高いんだから
病気でしょう。などなど。
いろんな考えについて この本は書かれています。

医者である著者自身が書いていますが、
病気の診察は あくまでも 患者の申告制によります。

もし、○○病の方が、大変我慢強い方で
その痛みを申告しなかった場合、その病気と認定されることは
ありません。
ましてや 精神的病気であるうつ病は 判断が難しいでしょうことは
想像できます。

昨日の羽生選手は本番直前で選手とぶつかる、というアクシデントに
見舞われながら、本番を滑り切りました。

スケートに全く詳しくない私には その衝撃がどのようなものなのか
想像するしかないのですが、映像で見ても、相当な衝撃だったと思います。

あそこでは 滑るべきではなかった、と思った方もおり、
いやいや 滑った姿に感動した、と思った方もあり。
周りはいろいろな感想を持つものですが。

結局は 羽生選手自身が決めたことです。

ボクシングにドクターストップという言葉があります。

それは 本人はまだ試合を続けたい、と考えたとしても
医者が、命の危険にかかわるから、という内容で試合を
ストップすることです。

もし仮に本人が「しんどいから止めたい」と言ったら、
それは ドクターストップではなく、「負け」になるのです。

では、今 「うつ」気性を持った方が、
病院に行った場合、
うつ病と診断される可能性はどれくらいなのでしょうか。

仮に「あなたはうつじゃないよ」という医者がいるのは
どれくらいなのでしょうか。

羽生君のような人は特別 精神力が強いのだ。
私なんかは だめなのだ。
そう思う人もいるでしょう。

私も あの場合は棄権する、と思います。

著者は最後に ストップ・ザ・ドクターストップという言葉で
締めくくっています。

医者の判断により、うつ病と判断される人が増えたとしたら、
それが その本人にとって幸せなことなのかは難しい、としています。

スケートに例えるのが正しいのか分かりませんが、
人生は 何回転んでも また 立ち上がって滑らなければならない
ものかもしれません。

何年か休んでみるものいいし、また ふと滑ってみてもいい。

ストレスやダメージに左右されてしまうのは
かなり個人差があるので、一概には言えませんが。

転んでも 転んでも 青白い顔で滑り続けた 羽生選手には
ぜひ ゆっくり休んでほしいと思います。

と、いろいろ書きすぎて まとまりがなくなりましたが、
私の疑問を解決する 面白い本でしたので、
ご興味ある方 ぜひ読んでみてください。

トリプルジャーンプー
 
上野ヤマシロヤさんにて。
ひゃっはー