「ラティース(ラティス、ラティッセ、Latisse)」とは、まつげ専用の育毛薬
これを使用する事により、まつ毛を太く長くのばす事ができるという事です。

この「ラティース」は緑内障治療 薬の「ルミガン」と同成分で、
同用量、同じ会社から出ている美容のために作られた商品です。

ネットでも調べて頂くとよくわかりますが、
大手美容外科などでもかなり大々的に売り出されています。

この2点の主成分がビマトプラストという成分で0.03%含んでいます。

このビマトプラストという成分は、緑内障治療薬としては、
2008年時点でも、欧米を含む世界73カ国の国と地域で発売されています。

「点眼薬」として緑内障患者に使用した臨床試験における副作用としては、
80.19%に認められており、主なものとしては
*まつ毛の異常(46.13%)、
*結膜充血(45.51%)、
*眼瞼色素沈着(19.20%)
などで、重大な副作用として、
*虹彩色素沈着が12.38% とのことです。
※ただし、これは、直接目に点眼した場合の副作用です。


まつげ育毛用としては、
まつげの根元の部分にごく少量を液だれしない程度を塗布するわけですから、
まったく使用量、方法は異なり、FDAが認めた
「ラティースの まつ毛育毛用としての使用量」は、
元々の緑内障点眼薬ルミガンの適用量の20分の1程度であります。


また点眼として使用すること、
および皮膚にごく少量を塗布するのでは大きく差がありますので、
ラティース塗布による眼圧低下等はほとんどないと言われています。

 さらに、ラティースとしての副作用としては、
「かゆみ」「充血」「目の乾き」「まぶたの色素異常」「違和感」
などが報告されています。

失明の報告はなく、かゆみなどの副作用は、
臨床的に4%前後といわれております。


元来、緑内障にたいする点眼薬としてのルミガンでの副作用と、
それを皮膚に塗布した場合とでは基礎疾患、対象が異なるわけですから、
それを並列に考えることはできないと思われます。

・・・緑内障そのものの合併症としての失明があるわけですからね。


また、余談ですが、この点眼薬は緑内障治療薬・高眼圧の治療薬として、
国内での製造承認が認められております。

これらの点を踏まえても、まつ毛の育毛用としての使用にあたり、
「かゆみ」「充血」「目の乾き」「まぶたの色素異常」「違和感」などを
踏まえた上で、お使いになるべきです。


それでも気になるようであれば、
無理に使用される必要はないのでは?
まつえく や つけま で盛れますからね。