先日のヤマハスタジアムでのジュビロ磐田戦では、前半に瞼(まぶた)を切って出血をしてしまった選手がいました。
試合中の出血は、いったんピッチの外へ出て、血が止まった事が確認されるまで、中に入らせてもらえません。
治療中もゲームは続いています。
一分一秒でも早く戦線に復帰させなくてはなりません。
受傷直後は選手は興奮状態にあります。
まずは冷たい水を飲ませて落ち着かせます。
そうしてピッチから歩いて外へ出ながら傷の状態を確認します。
水で傷口を洗い流したら確認と同時に圧迫止血を行います。
今回は滅菌ガーゼで圧迫しながらその上から自着性のバンテージで固定、その上からさらに伸縮性テープで固定しました。
まぶたなので、試合中、視野が狭くならないように、またヘディングを繰り返してもバンテージが外れないように巻かなければなりません。
それには、ちょっとしたコツと経験が必要かもしれません。
止血を確認し、血に染まったユニフォームを交換したら、第四審判の方に確認をしてもらいプレー再開です。
この間に失点をしないことを祈るばかりですが、決してこちらが焦ってはいけません。
一つひとつ確実、迅速に処置します。
そうしてハーフタイム、あらためて止血剤と共に傷口を処置して、なんとか90分元気にプレーしてくれました。
バスで3時間の移動のあと、クラブハウスでドクターに縫合してもらって終了。
午前1時を回っていました( ̄ー ̄)