肉離れ現場での対応(2) | トレーナー日記

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久保田武晴ブログ

現場で実際に選手が筋肉の痛みを訴え、それが肉離れの症状だったとき。

タイプⅡの症状ではっきりとトレーニング続行不可能だった場合にはRICE処置⇒リハビリへ、となってゆきます。

問題はタイプⅠの時です。

休ませるのか、トレーニングを続けながら治してゆくのか。

競技の特性、
チームの方針、
本人の意向、
メディカルチームの方向性、
そして、
選手個人とチームのおかれた状況、
これらにより、対応の仕方が変わって来る事が現実にはあるのです。

建て前では、肉離れ⇒タイプⅠ⇒二週間の休養、として no challenge でゆけば安全です。

ですがその二週間の間、トレーニングを休まずに試合にも出場し、選手が実績を残し、自分のポジションを維持し、なおかつ患部の状態を元どうりにする事が出来たらどうでしょう。

そこにチームとしての challenge の余地があると思います。

それには

①トレーナーの技術
②選手とコーチングスタッフの共通理解
③チームドクターがいればその後ろ盾

それぞれを持ってはじめて可能になると思います。

何かあったら全てメディカルが責任を取る、でもいいですが、それではトータルでは選手、チーム、メディカルそれぞれのプラスにはならないと思います。

challenge 出来る環境を作る、ということもトレーナーの大切な役割です。

具体的な患部に対するアプローチも続けて書きたいと思います。