日本と海外のアスレティックトレーナーについて② | 東京のはずれの大学生の勉強机。

東京のはずれの大学生の勉強机。

某体育大学に在学中のぼくが、日々勉強したことをupするつもりで始めたblogです。

最近は、彼女について等プライベートなことが多めですが、基本マジメに書いてます。

勉強の内容はアスレティックトレーナー関係です。

こんにちは、Do(どぅー)です。
 
 
 
記事はいつも帰りの電車と帰宅後家で書いているのですが、昨日はちょっと疲れて寝てしまったので更新できませんでした。
すみません(;ι;)

家では集中して勉強ができないので、大体学校に22:00あたりまで残って勉強してから終電で帰ってくるスタイルで普段は生活しているので、
帰ってから少し気を抜くとのび太君並みに一瞬で寝てしまうこともまあよくあります(笑)
 

実は昨日授業が早く終わったので、日本体育協会に電話して、日体協ATの試験問題を掲載してもいいか問い合わせてみました。
 
ダメだそうです.....まあそう書いてありましたからね、、(笑)
 
でもこういう確認って初めてしましたけど、なかなか大事なことだなと個人的にすごく感じました。
日本体育協会様、今後とも宜しくお願い致します!!
 
 
 
で今回は、前回の続編で【日本と海外のアスレティックトレーナーについて】両者を比較しながら見ていこうと思います!!😊
※今回は図もなく、本当に長文ですので予めご了承ください。
 
 
Ⅰ:資格・社会的立場
まず、日本におけるアスレティックトレーナーの資格は、日本体育協会が発行している『公認アスレティックトレーナー』だけです。取得者数は約3,000人です。
日本ではアスレティックトレーナーの認知がまだまだ低く、立場が確立されていないため、団体の認定資格という扱いになっています。
一方、アメリカではアスレティックトレーナーが準医療従事者に認定されているため、NATA(BOC)が発行するATC(以下、BOC-ATC)は準医療資格という扱いになります。取得者数は約30,000人です。そのうち日本人は約300人ほどです。
※CATA-ATCもBOC-ATC同様です。
 
Ⅱ:取得方法
日本の場合、ぼくのように日本体育協会から認定を受けたアスレティックトレーナー養成認定校である大学または専門学校で所定の単位を取得することで受験資格を得ることができます。
また、その他の方法に日本体育協会が主催するアスレティックトレーナー養成講習会を修了することでも受験資格を得ることができます。
一方、ATCを取得する方法は、NATAからアスレティックトレーナー教育プログラム設置の認定を受けた大学または大学院で所定の単位数を取得することで受験資格を得ることができます。
どちらの場合も、その後試験合格・登録を経て資格認定となります。
※2020年に全てのアスレティックトレーナー教育プログラムをMaster Level(大学院)に移行することが決まっています。
 
Ⅲ:活動現場
日本では、主にプロチーム・部活動・クラブ・病院・クリニック・ジム(フィットネスクラブ)と一般にアスリートと呼ばれる人や患者さんをサポートしています。また、コンサートやライブツアーに帯同し、パフォーマーのサポートをする場合もあります。
アメリカでは、これらの他に、劇団・学校(法律で各校に1名以上のBOC-ATCを常駐させなければならないと定められています)・企業なども加わってきます。
アメリカではアスレティックトレーナーの認知が広く、多くの場面でアスレティックトレーナーが必要とされていることがわかります。
 
Ⅳ:スタイル
比較をする上で、必ず理解しておいてもらいたいことは、日本と海外ではアスレティックトレーナーの捉え方が異なる点です。ここでは先にアメリカの例を挙げます。
アメリカでは、チームスタッフの仕事に明確な線引きがされています。越権行為はご法度です。
たとえば、監督は自チームの全ての選手の状態を把握し最適な戦術・オーダーを組むスタッフです。
コーチは、選手に技術的なスキル面のアドバイスをするスタッフです。
そして、アスレティックトレーナーは選手のコンディショニングを担当するスタッフの中でもメディカル面を専門とします。
トレーニングなどのフィジカル面は、S&Cコーチ(Strength & Conditioning Coach)が担当します。
このように明確な役割分担がされており、監督であっても選手の怪我の状態などのメディカル面はアスレティックトレーナーの情報や意向を尊重します。
しかし、日本では、まず現場指導者のトレーナーに対する理解度がまだまだ低く、経験に頼りすぎる古典的な指導が現在も根強く残っており、
コンディショニングに関して科学的な知見を取り入れることに抵抗を示す特に年配の指導者がいることから、トレーナーと指導者の意見が対立することもしばしばあります。
また、現在の日本では公認アスレティックトレーナー資格では社会的信用度が低いため、鍼灸師・按摩マッサージ指圧師・理学療法士・柔道整復師等の医療系国家資格やNAAM-CSCS等のトレーニング系の資格を併せて取得しているトレーナーが多く、
金銭面の関係で複数人のトレーナーを雇用できないチームが多いことから、一人のトレーナーがトレーニング面・メディカル面の両方を担当することも珍しくありません。
 
これは、どちらの方がいいということではありません。
ぼくがいつもお世話になっている、BOC-ATCを取得して帰国され現在は某プロ球団でコンディショニングを担当されている方は以前、「日本だといろんなこと自分でできるから大変だけどおもしろいよね」と話していました。
この面は、専門領域で培った自分のスキルを存分に発揮して活動するか、コンディショニングに関することを包括的にとりまとめ自分の思うように活動するか、自分がどっちのスタイルでやっていきたいのかってだけだよ、ということみたいです。
 
 
一番伝えたかったことはⅣだったので、今回はこの辺で締めさせて頂きます。(笑)
その他に気になることがあれば、コメント欄に載せておいてもらえればお答えします!!🙆
 
 
 
試験問題は掲載できないことになってしまいましたので、次回以降は、試験問題に関連した内容を載せていこうと思います。
※日本体育協会のHP上では、試験問題がPDFで配布されていますので、毎回そちらのURLは添付します。ご参照ください。
 
 

では。

Do