今回は
〈カバーからたどる原曲〉です。
本日の一曲はこちら。
『まちぶせ』
石川ひとみ
作詞 作曲 荒井由実
編曲 松任谷正隆
1981年 4月 21日リリース
この時代に生まれていた方なら、一度は耳にしたことがある曲ではないかと思います。
この歌は、場面や状況や心理状態が実にうまく表現されている楽曲ですね。
こんなに内容が聴き手に伝わる歌もそうないのではないでしょうか。
映像が目に見えるよう。
作詞作曲の荒井由実さんの才能を、改めて感じさせられます。
石川ひとみさんの、一点を見つめる強い視線には、歌の主人公の 心に秘めた強い想いが現れているかのようです。
一度見つめられたら視線をはずすことができないくらいの強烈なまなざしですね。
歌は、女性の可憐な部分と、その底に併せ持つ したたかさとを感じさせる内容となっています。
好きな人の恋を応援するのではなくて、いつか自分のものにしてみせる、という発想が、この曲を聴いた当時はこわいと思いましたね。
私にはない発想でした。
好きな人が好きな人といることを喜ばしく思わないのは、本当の愛ではないですよね……?と、私は思ってしまうのですが、いかがでしょう?
男性の方は、女性のこういう面を一番こわいと思うのではないかと、推測します…。
原曲はこちらです。
『まちぶせ』
三木聖子
1976年 6月 25日リリース
同じ歌でも、歌い手が異なると印象もだいぶ変わりますね。同じ歌詞なのに伝わりかたも異なるから不思議です。
感じ方は人それぞれだと思いますが、
三木聖子さんの『まちぶせ』は、初恋のような、みずみずしさにあふれているように感じます。
三木さんの切ない歌い方には、グッとくるものがありますね。
三木聖子さんの歌うこの歌の主人公は、純粋な乙女のようでありながら、芯に秘めた意志はものすごく固そうです。
皆さんはどう感じられたでしょうか。
『まちぶせ』の歌詞は、作詞作曲を担当した荒井由実さんが、三木聖子さんの実体験をインタビューして作られたといわれており、この曲は荒井由実さんがファンであったフランソワーズ・アルディの『さよならを教えて』から翻案されたといわれています。
詳細は↓
『さよならを教えて』
フランソワーズ・アルディ
『まちぶせ』を歌ったお二人が、初めて出会いました💡↓
石川ひとみさんがカバーした三木聖子さんの曲は、実は『まちぶせ』以外にもあるんです💡
こちらです ↓
別記事でもご紹介した曲ですね!
もうひとつ動画を付け足しておきます。
別記事 ↓『ドリーミィ・スカイライン』
『三枚の写真』
三木聖子
作詞 松本隆 作曲 大野克夫
1977年 1月 25日リリース
『三枚の写真』は、三木聖子さんの3枚目のシングルであり、ラストシングルでもありました。
カバー
『三枚の写真』石川ひとみ
1981年 10月 5日リリース
『まちぶせ』
セルフカバー
松任谷由実
1996年 7月 15日リリース