本日は、こちら。


アランフェス協奏曲 
第 2楽章

作曲  ホアキン・ロドリーゴ
演奏  ナルシソ・イエペス(ギター)
          スペイン国立管弦楽団
指揮  アタウルフォ・アルヘンタ



どこかで耳にしたことのある曲


アランフェス協奏曲』。

タイトルは知らなくても、どこかで一度は聴いたことのある曲ではないでしょうか。

作曲は、ホアキン・ロドリーゴ(🇪🇸)。
幼少期に失明しましたが、芸術家として大成しました。
代表作であるこの『アランフェス協奏曲』は、1939年にパリにおいて、クラシック・ギターの独奏と管弦楽のために作曲されました。
初演は1940年でした。
この曲はギター協奏曲ですが、本人はピアニストであり、ギターは演奏しませんでした。


   『アランフェス協奏曲』(全楽章 )
 ナルシソ・イエペス (ギター)



この曲に込められた思い


タイトルにあるアランフェスは、スペインの古都(マドリード県の南部。宮殿が有名)で、作曲した当時スペイン内戦で被害を受けたことから、スペインとアランフェスの平和への思いを込めて作られたといわれています。

第2楽章は、病で重体となった妻や、失った初めての子供に対する神への祈りが込められているともいわれます。


よく知られる 第2楽章


よく耳にするのはこの第2楽章ですね。
フィギュアスケートの音楽としてもよく使われていますし、チック・コリアの『Spain』のイントロにも用いられています。

      『 Spain』 
    チック・コリア

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第2楽章のバージョンで、よく知られているものを取りあげてみます。


ギル・エヴァンス編曲、
トランペット奏者のマイルス・デイヴィスのアルバム『スケッチ・オブ・スペイン』(1960年)より。↓
1959年の演奏です。



  モダン・ジャズ・カルテット



 ジム・ホール 






ギイ・ボンタンペリ作詞の、フランス語の歌詞の歌があり、それは『恋のアランフェス』や『我が心のアランフェス』とよばれています。



    アマリア・ロドリゲス


     ホセ・カレーラス



他にも数えきれないほどありますが、
今回はこのくらいにしておきましょう。

また機会があればご紹介したいと思います。