私は、ある時期、教育関連会社の事務の仕事をしていました。
事務というと、
今ではほとんどの仕事がパソコンでの処理になっています。
採用基準も
ワードやエクセルがどのくらい使いこなせるかであり、
手書きの出番はあまりありません。
ところが!
私が携わったその仕事は違いました。
たとえば電話がかかってきたとします。
社員さんたちがほとんど席にいない会社だったので、
たいていは用件をメモに残します。
ちょっと想像してみてください。
伝言をメモに残すのに、いちいちパソコンでは打ち込みません。
手書きです。
また、受講生の皆さんに
「お知らせ」などの手紙を配布するときも
配布物はパソコンで作成しますが、「〇〇様」は手書きです。
そして文末には、
ぜひそのイベントに参加していただきたい旨を
個々の会員に合わせて手書きで添えていました。
手書きだと気持ちが余計に伝わるのでしょうか。
嬉しいことに、
「温かい言葉が書き添えられていたから、今回は参加します」
と言ってくださる方もいらっしゃいました。
仕事を始めて数週間後、私は
「この仕事では“手書きの文字”が大きな役割を担っている」
ということに気付いたんです。
そして、(そのときはあくまでも漠然とですが)、
自分の癖のある字がキレイになったらいいなあ……と思いました。
そんな私に「美文字にドキッとした瞬間」が訪れます。
続く