これまでに伊豆半島の地磯ガイドの4分の1位の場所へは行ったと思う。ガイドに載っている場所の中で、死ぬまでに行っておきたい釣り場として、「馬の背」「鍛冶屋浜」「黒崎」などに行ったが、最後に残った場所として「波勝崎苑下」がある。入釣難易度は4.5と高め。行かなかった理由は波勝崎苑は2019年9月に潰れ、後継として「波勝崎モンキーベイ」が2020年5月に営業開始したのだが、釣りのために立入りできるのか分からなかったからだ。しかし、以前、下見に行って、入園口は開放されているので、営業時間以外は自由に通り抜けでいることは確認済み。私有地を無断で通り抜ける事になるのでモラル的にどうかという問題はあるが、事実確認をする意味でも一度チャレンジしてみることに。
11/5(土)、餌は以前に使用したコマセ用のオキアミの余りと採取したザリガニを準備。行きがけにガンガゼ8個(140円×8=1120円)をあおき釣具店で購入し深夜のうちに西伊豆を目指す。行先は波勝崎モンキーベイ。事前にネットで評判を調べると、
・秋は山に食べ物が沢山あり、サルは野生なのでが浜に降りてこない時があると言われた。
・高い入園料払ったのにサルが浜にいなかった。
・サルは見られたけど係員がべったり付いて来てあれこれ注意するのでゲンナリした。
・以前あった浜までバスで送迎するサービスが無くなっていた。
などと、☆1つの評価もあり、全体的に低評価。これじゃ、また潰れるかも。。。ただ、朝暗い内に園内を通り抜け釣り場へ入ろうとする自分にとっては猿はいない方が好都合。だって、縄張りを荒らす不審者として野生のサルの群れに襲われたら怖いじゃない。明るくなるとサルが山から下りて来るという情報もあるので、どうかサルがいませんようにと祈るばかり。
5:00頃に、まだ真っ暗な中、駐車場に到着。駐車枠を示す白線が消えていて停める場所が分からない。このあたり、さびれた感が半端ない。白線をちゃんと引いて整理するほど観光客が来ないのか、あるいは単に予算が無いのか。。。恐々と浜に向かって道を降りて行くと、左右の山の斜面からサルが警戒する叫び声がし、驚いたさるが斜面を駆け上って行く音が聞こえる。話が違う。猿、いるじゃない。怖いよう。。。海岸に出ると暗闇に浮かぶ「波勝崎」の石碑が。
磯は海に向かって右方向なので、そちらに歩いて行く。磯まで完全に陸がつながっていると思ったが、潮が満ちて浜と磯の間が水深15cmほどになってり、長靴でぎりぎり渡れた。このぶんだと満潮時には40cm位の水深になりそう。目安としては潮位-110cm位の深さと思われます。まず大岩をよじ登り右側に回り込みます。下は帰りに撮った写真ですが、手前右寄りの大岩の右肩の部分を抜けて向こう側へ下ります。中央の岩上部の中央部分が少し凹んでいるように見える部分が釣り座Aとなり高さのある釣り座です。
ポイントAは海に向かって傾斜している岩の上で、先端に一段低くなっている場所があり、底物は上から、フカセは一段下から行うのが良いと思われます。
6:00頃にさっそく胴付きにオキアミを付けて手前の大岩の隙間に垂らして見ると、すぐにアカハタやカサゴが掛かって来ましたが型が小さい。しかも、すぐにぱったりと当たりが無くなる。ええっ、型と魚影の濃さを期待したのに予想外。
7:00頃、伊浜方面から渡船がやってきて周辺の岩場へお客を降ろして行く。ポイントBのすぐ脇の陸に近い岩場にも3人ほど下りる。その場所だとポイントBと条件はほぼ同じじゃないかと思われる。
胴付きで釣れないので、それではフカセではどうかと撒き餌を作って勝負しますが、全く当たり無し。魚がいない?。。。コマセをバカバカ撒くも反応無で終了。
なら底物はどうかと次にザリガニを放り込むも、小魚につつかれる程度で反応無し。ガンガゼを放り込んでも反応無し。どうすりゃいいんだ。。。
今日はこのまま波勝崎と心中しても良かったのですが、攻めの姿勢が大事だと思い留まって、12;00頃に黒崎へ転戦することに。その場合、帰り道に営業中のモンキーベイを通ることになるので入場料の徴収だけでなく、おしかりを受ける可能性があるのですが、どうなるのか試してみたくもあります。
撤退する前に、ポイントBの様子も見に行くことに。ポイントBは一跨ぎで溝を渡った岩場の先端なのですが、
ゴロタを歩いて撤収中に段差をトンと飛び降りた拍子に、ブチッといきなし背負子の肩紐がぶち切れました。
モンキーベイの施設を通り抜けようとしたところ、案の定、係員に注意されてしまいました。
・ここは入場料が必要なので帰りに受付に1200円払っていくこと。
・魚の採取は禁止なので、魚を釣った場合はリリースすること。
魚の採取禁止は本当だろうか。受付等に書かれた注意書きをみても、どこにもそのような記載は無いし。どこまでがモンキーベイの私有地なのか分からないが、私有地で無い海岸での規制はできない気がする。どうせ入場料を払うのならばと観光客気分でサルの写真をパシャリ。
14時頃に黒崎に入る。今日もスキューバダイビング船は盛況のようだ。
しばらくするとダイビング船がやってきて、すぐ下に潜るものだから釣りにならない。今の時期、お客さんが多いのかな?。ダイバーがいない合間を見て釣りを続ける。ガンガゼが尽きたので餌をザリガニに変えると、ズキューン、何の前触れも無く竿が海面に突き刺さる。うおーっ、本命が来たのか?かなり重いぞー、すぽっ。一瞬、すごい重量感を感じたもののすっぽ抜け。残念だが何かいる。打ち返しを続ける。
15:00頃、2度目の重い引き。今度はしっかりと針掛かっていそう。頭を振るような手応えがあるので石物ではないと思われる。上がって来た魚をえいやっとぶり上げると、45cmのカンダイ。
つがいか群れであればもう1匹釣れる可能性があるので間髪いれずに仕掛けを打ち返す。しかし、その後はモゾモゾ当たりが続いて餌が取られるのみ。
日暮れ間際になってモゾモゾ当たりに合わせると突然魚がかかってかなりの重量。イシダイか、それとも巨大なオスのカンダイか、と期待するも、まさかのすっぽ抜け。重量感感じられた時はがっちりと掛かっていた感じがしたのに、大きな当たりがバレる時はウツボの可能性が高い気もするので、もしかすると巨大ウツボだったのかなあ。。。餌は余っているものの安全を期して夕陽を見ながら片付けて撤収。
本日の釣果はカンダイ1(45cm)、小さなアカハタ2(23,21cm)。
最近、石物の当たりがなくなり、活性が下ってきているきがするので、確実に釣果を出すにはやはり根魚かなあ。。。次回はいつもの磯で根魚かカンダイでも狙ってみますか。。。