4/11(日)、4月になって初めての大潮が4/10~4/13。このタイミングで春の石鯛の乗っ込みシーズンが開幕するのではと予想します。2週間前位から青木釣具店の水槽に石鯛が泳いでいるので、真鶴の定置網ではイシダイが捕れはじめている様子。良く拝見するクリフハンターさんのブログをチェックすると、丁度、4/10(土)に真鶴の赤壁でイシダイが釣れた動画が公開されており、また、その釣果が青木釣具店のブログでも報告されていました。まさに予想がドンピシャ。

一昨年の2019年は5/2に石鯛が釣れました。昨年2020年は少し早い4/24に石鯛が釣れました。今年はそれよりも早いタイミングを試してみようと、今回、4/11に実績場である宇佐美の長根に入ることに。ここは潮位50cm以下でウェダーを履いて渡ると安全に渡れるので、丁度、そのタイミングで天候良い日が4/11だったのです。

伊東の潮見表では干潮は10:36に潮位42cm、22:47に潮位44cm、夕方の満潮は16:43。午前中に長根に入り、夕方までイシダイを狙い、引き潮に合わせて夜釣りでメジナを狙い、深夜の干潮で撤収する計画を立てます。我ながら、今回の計画は、これなら釣れないはずは無いという完璧な計画。大潮、前日は晴れ、夕マヅメに満潮を迎え深夜に向かい潮が引いて行くという釣れる要素満載。しかも、風無く波弱く釣りやすい予報でこれ以上無い条件。

行きがけに青木釣具店でオキアミ3kgを購入し混ぜ混ぜ。サザエ1.5kg購入。長根に入る時は、いつもサザエ1kgで勝負しますが、今回はまだ石鯛シーズン前の可能性もあり釣れない公算が大きいので夕方まで餌がもつか不安だったため多めにしました。サザエは時価ですが、今は1kg1300円と最安値です。(青木釣具店の場合、だいたい年間1300円~2000円/kgで変動し、通常は1800円/kgの時が多いです)

8:00頃に駐車スペースに到着し磯へ下りていきます。ここは5月頃になると植生が成長し大きな毛虫が出て来るのですが、降りて行く時に枝を払おうとして、その葉に毛虫が這っていると「ギャーッ」と叫びたくなります。その事態を避けるため、ロープ場に伸びて来た植生の枝葉を今のうちから剪定しつつ、ゆっくりと磯へ下ります。ふと見ると、既に毛虫たちが。。。

 

今は5cm位ですが5月には10cmくらいの毛虫も現れるので恐ろしい。。。

斜面を作業しながらゆっくり下ったので浜に出た時には8:30過ぎ、べた凪だと思ったのですが、少しウネリが入っていました。これまたメジナが釣れる要素が加わり、これで釣れなきゃ噓でしょ。


途中、大きな海亀の死体が打ち上げられていました。腐乱しており臭いです。頭蓋骨と甲羅部分を標本として持ち帰りたいと思いましたが、今回はトライする勇気が出ませんでした。大きな甲羅なので、持ち帰って亀仙人のコスプレをすれば子供達にウケそう。

 

浜を歩きながらビーチコーミング。サンラインのバッカン、ダイワの尻当て、ウキを拾いました。磯釣師が大波に襲われ流したものでしょうね。バッカンは蓋が破れており尻当ては劣化していて使えそうに無いですが、ウキはお持ち帰り。

 

9:00頃、やっと長根に到着。

ゴロタ浜を30分歩くのは疲れます。荷物が多いし重い。底物用に2本出し分のタックルとピトン、夜釣り用の1タックル、コマセ4.5kg、サザエ1.5kg、氷1kg、ウェダー。ああ疲れた。


ウェダーを履きすぐに溝を渡ります。潮位は十分低くなっていましたが、ウネリが短い周期で入って来ていたので、波でバランスを崩されないように慎重かつ素早く。

 

南に見える二つ根も良い雰囲気。そのうち泳いで渡ってみたい場所です。夏場に泳いで渡って良型メジナを釣っていたyoutube動画を以前見たことがあります。


ちょっと休憩後、ゆっくりと準備、サザエを2個掛けでセットし、竿2本出しで開始します。

初島方向に向けて遠投しますが、左側の竿は左手方向にそれてかなり手前側にポチャリ。右側の竿は右側にそれて飛距離出ずにポチャリ。腕が無いのでしょうがない。まあ、1投目の様子見だし、久々にウツボの洗礼でも受けるか。。。この時点で時間は既に10:30になっていました。

どうせ釣れないのだろうから、並行してブダイでも狙ってみるかとも思いましたが、久々なので暫く穂先の様子を観察することに。左の竿はピクリとも動きませんが、右側の竿はフグかウツボにでもつつかれているのか小さな反応があります。ウツボがかかったら根に潜られる前に釣り上げないと仕掛けをロストするので、右の竿の穂先を注視します。

あたりは続いているようなので小さいウツボかな、でもなかなか掛からないな、と見ていると、穂先がフヨフヨフヨと揺れはじめました。ウツボにしては小刻みなので、小さなカサゴかアカハタでも掛かったのでしょう。

竿を手に取ると小さな魚の手応え、かなり小さなカサゴかと思って巻き始めるとズシっと重くなりました。ああ、なんだ、やっぱいウツボかと巻くと、グイーっと引っ張られます。ウツボにしては引きが強いなあ、あれっ、魚のように引っ張られる。もしかしてコブダイでも掛かった?。段々と引きが強くなってくる。結構良型かも。

さらに巻くと、さらに強く引っ張られる。これはまさか本命?でもタモをまだ用意していない。浮かせると、やはり本命の石鯛じゃないか!、しかもそれなりの良型!、やったー!、でも、まだ1投目なのに、こんなにあっけなく釣れちゃっていいの?でも、ここからばらしちゃうかも。何とかタモを用意すべき?など色々考えましたが、結局、めんどくさくなって一か八かエイヤーっとぶり上げ、何とか無事にゲットできました。掛かっていた場所はカンヌキではなく唇でしたが、皮が丈夫なので外れる心配はなさそうでした。このドラマがあるから長根通いは止められない!

10:38、丁度大潮干潮の潮止まりのタイミング、石鯛、メス、56cm、3.1kg。


今年の1匹目。嬉しーっ!。美しーっ!。いやーっ、この所ずっと貧果が続きましたが、釣れると釣れたで何とあっけない。。。いきなり良型だし、来週分の食料にはこれ1匹で十分だな。

ふと我に返って考える。これは、今日これ以上食料調達のために魚を釣る必要はないんじゃないか?。今ならまだ水位が上がって来ていないので陸へ戻れる。楽しむためだけに釣るのは自分の主義ではないしモチベーションも沸かない。でも4.5kgのコマセも、1.5kgのサザエもほぼ丸まま残っているから、魚の3kgを加えて熱いさなかに帰りのゴロタ歩きと斜面上りは厳しい。またいつ周ってくるか分からないせっかくの好条件なのだから、予定通り夜まで釣って餌分軽くして帰るべきか?でも、大漁だったらもっと荷物が重くなるし。

色々迷ったあげく、十分に満足したのだから、ここは思い切って帰ることに。餌は次回まで冷凍保存しておけば良いし、できた時間は家族サービスに使えば有意義だ。庭の草取りをしていないので、草ぼうぼうで大変な状況になっているのも放置状態で何とかしないといけないからなあ。。。

うじうじ迷っていた所為で既に時刻は11:30。さようなら長根。今回もありがとう!

 

ゴロタ歩きはアップダウンが無いので比較的楽ですが、最後の斜面上りはきつかった。。。体鍛えないと。。。

 

ただいま、毛虫君達。

 


帰りに青木釣具店に初めて釣果報告に行きました。以前、良型のイラを持ち込んだことがあったのですが「イラじゃねえ。。。」と断られた苦い思い出があります。今回は「いい型だねえ、すごいじゃん!」と言われご満悦。ペンネームで顔出し無しの魚だけの写真ですが、写真は青木釣具店のブログで公開されているので参考まで。釣った場所はおおよその地名で「網代」と伝えたのですが、「東伊豆」と書かれていました。これで、ますます青木釣具店の石鯛餌の売れ行きも伸びることでしょう。

サザエは今回4個しか使用しなかったのでダメ元で「来週まで預かってもらっちゃだめ?」と聞いてみたのですが、「管理できないので。食べちゃってください。」と丁重にお断りされました。そりゃそうか。

 

帰り際、早川でサザエを来週まで生かすための海水を汲んで帰ることに。丁度、SUPで釣りをして上がって来た方がいたので話を伺うと今日はタイは釣れずにカサゴ等のみとのこと。帰宅後、小さな水槽に海水を入れエアレーションするとサザエが元気に動き始めました。来週まで元気で生きているだろうか?。弱ってきたら腐る前に冷凍して次の釣行時に使用したいと思います。

本日の釣果は石鯛1(メス、56cm、3.1kg)。

 

釣れた途端、ハングリー精神が失われてしまい成長の機会を失った感もありますが、釣果的に十分に満たされた為、次回は、それほどガツガツせずにのんびりとした釣りができそうです。