2/13(土)、遂に西の大風がやみ凪の天気予報のタイミングが来た。千載一隅のチャンスとばかり、2/5のブログに記載した計画「まだ行ったことの無い南伊豆伊浜のワレマに行った後、妻良の龍崎左側の磯での夜釣りで良型メジナ大漁」を実行することに。クーラー満タンにして帰ってくるぞ!。そう言ってる時点で釣れないフラグが立っている気がしますが。。。

途中、オキアミ3kg分のコマセを購入し3袋に分けておく。1袋は朝の夜釣りに、あと2袋は夕方からの夜釣りに使用予定。夕方からの分を2袋に分けたのは、それまでにクーラー満タンとなった場合に余りを持ち帰るため。節約節約。

4:00に伊浜に到着。一番遠くに見える立島の陸側がワレマです。(以降、写真は帰りに撮ったものを掲載)。沢山歩いて体重落とすぞ!

 

地元のルアーマンの1人いて、これから夜明けまでスズキ狙いとのこと。話を伺います。
・ワレマまで今でも入れる。
・メジナなら龍崎が人気。
・龍崎の左側は猪が多くサルもいる。夏場は草が生い茂って入ろうと思わないが今の時期なら入れる。
・伊浜のこのあたりのゴロタからカレイが釣れる。
ありがとうございました。

4:30頃、暗い内はワレマへ行く途中の地磯ガイドに「小磯」と書かれている場所で夜釣りのフカセでメジナを狙うことに。

沢山釣れたら一度車まで獲物を置きに戻らないとなー、などと考えていましたが、餌も取られること無く坊主です。人があまり入らなさそうなのでメジナの魚影が濃いと思ったのに肩透かし。海底の地形が単調な感じがします。コマセの跡があったので人が入ってはいるようです。

6:30頃、ワレマへ向けて移動開始。ガイドにフェンスが有ると書かれていた箇所は、工事中のためフェンス無くなっていました。

今日は土曜で工事は無いと思われるので中を通らせてもらうことに。というのも、ガイドでは磯へ下りてゴロタを歩いていくルートだったのですが、道からゴロタまで1.5mほどの高さがあり、ロープが無いと降りるのは無理そう。

 

また満潮時間のためか、ゴロタは一部波に洗われている場所があり、通る時に濡れてしまいそう。(写真は帰りの干潮時のものなので問題ないですが)

 

道の先端まで到着。この先はゴロタ歩きです。

一番手前だけ大きな岩がありますが、その先は比較的歩きやすく、懸念した山側からの崖崩れも、思ったより緩やかな斜面で怖さはありません。

露出している白いチョークのような岩が特徴的。最後、やや難所の岩の斜面をへずって海側へ出ます。

斜面は急ですが、岩をしっかり掴んで3点確保しながら進めば荷物を持っていても大丈夫。6:50頃、遂にあこがれのワレマに到着。

すぐ前にある立島が立派です。丁度、立島の沖側に渡船客が下りたようで、渡船客に先駆けて到着することができました。


立島との間の深さは足元から竿1本~1本半位でしょうか。釣り座のすぐ下は砂地のようですが、まだらになった黒い部分は岩のようです。ただ、根はきつくなさそうで、底物仕掛けを投げても根掛りしにくそう。今日の狙いはブダイ。ここまで来てブダイ釣りする人はいないでしょうから、きっと大物がザクザク釣れるはずと期待します。

しかーし、いつまで待っても当たり無く、エサも取られず。どうなっているんだここは。釣れる気がしない。思い起こすのは吉田の鍛冶屋浜。秘境と期待して遥々行って、いざ竿をだすと全く釣れないのは瓜二つです。確かに、事前にネットで調べた時、情報が少なく、昼間のメジナの釣果や夜釣りのイサキの釣果では小物ばかりだったので嫌な予感はしていたんですよね。。。潮は右から左へ流れていますがゆっくりで、波がべた凪なのも釣れない原因かも。地形的に右へ流れた時が釣れる気がします。

あまりにも釣れないので、ブダイ竿は置き竿にして、船釣り様の大物対応のサビキ仕掛けを磯際に垂らして見ます。しかし、ほぼ反応無し。一度だけ、大物がかかって止められず針を曲げられてばらしてしまいましたが、おそらくエイではないかと思われます。底物狙いや夜釣りのぶっこみ釣りに良い場所かもしれませんが、ブダイ狙いでもう一度ここに来ることはないでしょう。。。11時頃、撤収して場所を変えることに。

今回入ったのは、地磯ガイドのBポイント。空身で岩を登ってCポイントも行ってみようと思いましたが、設置してあるはずのロープは無くなっていました。登ってもいける感じでしたが、急斜面で危険度が高そうなので止めておきます。陸側からでなく海側から上った方が比較的安全そうな気がします。Bが空いてなければCをチャレンジするつもりでしたが、Bが空いているのにワザワザ入る場所では無いと思います。


まだ昼前なので龍崎へ向かう前に他の場所を開拓することに。南伊豆はすっかり春。菜の花と桜が満開です。向かったのは中木のあいあい岬の下の磯。ガイドに従ってユウスゲ公園の駐車場に車を停めて降りて行きます。意外と駐車場からの距離は短く、すぐに下に磯が見えてきました。

トビ根に行くつもりだったのですが分岐を見逃したらしく棚、小棚方面に来てしまいました。左側が棚、右側が小棚。真ん中のワンド内の釣り座も棚の一部でしょうか。実は、このワンド内で釣っていた人が一番釣れている感じだったので、知る人ぞ知るポイントなのかもしれません。

だいぶ下まで降りてきましたが、ここから崖下り。

 

下の棚方向にロープが垂れていますが、劣化してそうなので体重をかけるのは危険です。なるべくロープは使用しないで、足掛かりを探しながら慎重に降りて行きます。かなり高度があり、松崎町の黒崎へ下りる時のような感じ。下に見えるのは大潮で海藻を採取している地元の漁師さん達です。

棚は入り江の中にあるような感じで、すぐ前に有名なヒリゾ浜がありました。

お金を払ってヒリゾ浜に船で渡らなくても、ここを拠点にシュノーケリングで泳いで行けるじゃん。などとケチな考えが浮かびます。ヒリゾ浜の営業は9月末までなので、それ以降に入れば浜を独り占めですね。

早速、棚の先端でブダイ釣り開始。

しかし、ここでも全く当たりがありません。右のワンド側にフカセ&ブダイ師が一人、

小棚先端にフカセ師が2人入っていますが、いずれの方も渡船で来たものと思われます。


潮の流れが無く釣れそうにないので、小棚先端へ移動することに。途中、下の写真の中央部分で波をかぶる箇所を通るので長靴でないと厳しいです。凪でないと渡れない訳です。


フカセ師の方に挨拶してブダイを釣らせてもらいます。右側の手前に入ろうと思っていたトビ根が見えます。

ただ、小棚よりも奥まった場所にあるので潮通しは悪そう。フカセ師の方が午前中に1匹ブダイを釣ったとのこと。ウキを竿2本以上沈めていって、一番底で食ったとのことです。メジナは35cm位までが4匹ほど生かしバッカンに入っていました。ポイント名を聞くと、ここは大棚で、自分がさっきまでいた場所が小棚とのこと。地磯ガイドと名称が食い違いますが、人によって呼び方が違うのかも知れません。

棚竿1本で磯際を狙いますが、今日はべた凪のせいか、ほとんど潮が流れていません。1回だけウキが沈み餌が取られたのでブダイがいない訳ではないのですが。ワンド内の方はコマセを撒いているためかブダイが寄っているようで、フカセでメジナを釣ったり、ハンバノリでブダイを釣ったりと羨ましい釣果を上げていました。14:30頃、時間切れで坊主のまま撤収します。

15時過ぎに龍崎の駐車スペースに到着。既に車が3台停まっており人気な場所のようですが、当然、皆さん入るのが楽な右側に入っているんでしょうね。自分が今日目指すのは入るのが大変な左側。情報収集の際にブログで龍崎の記事を1件見つけたのですが、その人は帰る時に道に迷って山中をさまよって大変だったとのこと。自分は一人なので迷わないように、より慎重に行動しなければいけません。あと猪に注意しないと。丁度ネットで、猪に襲われて70mひきずられて死亡したという記事を見たばかりなのでガクブルですが、考えないようにします。

地磯ガイドの記載を頼りに尾根道を進み、目印の赤いペンキが塗られた左右の木がある場所を探しながら歩くも、そんな場所はありません。代わりに、所々にピンクのリボンが結んである木があったので、それが目印かもしれないと進んでいきます。竿が木にひっかかって歩きずらい。やがて最後のリボンのあった場所を過ぎると道を見失いました。とりあえず、リボンのある場所まで引き返します。下の方に続くリボンが見えたので林の中を下るも、その先のリボンが見つからない。とりあえず来た方角へ引き返しながら尾根上へあがろうしましたが、見覚えの無いビニールハウス跡に到着。やばい、迷ったか。確かこのビニールハウス跡はブログで見た迷った人の記事に出ていた場所。やな予感。ただ、方向的には来た方向からはずれていないと思うので周辺を探すと元の道を発見。助かった。ん~。とりあえず、もう一度、道を戻って見落とした「ペンキを塗った木」が無いか探しながら進むことに。しかし、そんな木は無い。。。

一箇所、あやしい場所があった。それは、目印のピンクのリボンが二重に結ばれた木。これは何か特別な目印なのでは。斜面の下の方を見ると、はるか下方にピンクのリボンが。ここを下っていった場所に目的のルートがある可能性が高い。これでだめだったら行先を「龍崎の右側」に変更しようと思いながらダメ元で斜面を下りリボンの場所に到着すると、踏み後らしき道が続いている。おおっ、まさしくこの場所に違いない。少し進み細いロープが張ってある箇所を見つけ辿っていくと、地磯ガイドに記載のある草原に到着。

そのままロープに沿って下ると、下に地磯ガイドに載っていた釣り座Cが見えてきました。

右手を見ると、年末に入った右側の磯に1人いるのが見えます。

 


海岸まで降りて先端の釣り座Aを目指します。16:30頃にAに到着。

遠くに妻良の沖堤防とこけし島が見えます。ただ、この場所、張り根が多く、釣やすそうな場所はわずか。ここは素直にCポイントまで戻って釣ることに。

釣り始めようと竿を取り出すと、ガーン!穂先が折れ先端のガイドが4個くらい無くなっている。

林の中をさまよった時に何度か竿が木にひっかかって無理やり引っ張ったので、その時に折れたに違いありません。竿袋の中や周辺に飛び散ったガイドが無いか探すも見つからず。予備の竿を持ってきていないので、穂先無してやるしかありません。

竿の溜めが全く聞きませんが、魚が掛かった時は一機に巻き上げれば問題ないでしょう。

17:00頃から釣りを開始。手のひら大の尾長メジナが入れ食い状態。暗くなれば良型が食ってくるはず。凪といえど、時々足元を波が洗うのでバッカンが流されないようにと油断できません。先端より3mほど安全そうな場所へ下がって釣り続けます。あたりが真っ暗になってしばらくした18:00頃、来たー!。強烈な引き。上がって来たのは40cm弱の良型メジナ。

しかし、今回は、前回龍崎に来た時のように入れ食いとはなりません。餌はちゃんと取られるのですが、2匹目が釣れたのは19:00過ぎ。これも強烈な引きで40cm弱。

釣れるのはポツポツですが楽しい!3匹目は8時前。これも40cm弱。

その後、30cm台前半を2匹追加し9:30頃にコマセが尽きて終了です。1度、一番強烈な当たりがありましたが、力勝負の結果、針のちもとがほどけてばれてしまいました。穂先が健在であれば捕れたはずと悔やまれます。さすが龍崎、裏切らない釣果です。

さて車まで戻りますか。

これから迷わず戻れるかが問題です。降りて来た草原の踏み後を辿りますが、ずっとロープに沿って降りて来たはずなのに失念しており、気付いた時にはロープが見当たらず、知らぬ間に道をはずれていた模様。草原の左方向の崖下から降りてきたはずなので、左方向を目指しますが、踏み後だか獣道だか判然としない。でも、何とか見覚えのある場所に出ました。後は道をだどって、赤いリボンのある箇所に着いたら、尾根に向かって道なき道を直登だったはず。降りて来た時はもっとらくだったはずと思いながらも強引に木につかまりながら斜面を上がって尾根に到着すると、丁度、来た時の目印、2本のリボンが結んである木の場所に到着。やった。あとは尾根を辿れば帰れる。道を辿りますが、あれっ、道が判然としない。。。やばい、いつの間にか違う尾根筋に入ってしまった様子。想像していた場所と違う場所で完全に方向感覚も分からなくなってしまった。ここは落ち着いてグーグルマップで方角を確認しよう。すると、北に向かっていたはずが、南西を向いていた。危なかった。とりあえず来た方向に引き返すと、赤いリボンがあり、本来の尾根筋に戻ることができ一安心。あとはグーグルマップで北を目指すことで道を外すことはありませんでした。途中、何度か猪と思われる足音がガサガサと聞こえましたが、いずれも逃げて行く様子が分かったので問題無かったですし、猪よりも道に迷うことの方が怖かったので思ったほど気になりませんでした。無事車に到着して安堵。龍崎の左側は、もう夜釣りで入ることは無いでしょう。入るなら右側の方が道に迷うことが無いですし、釣りやすい釣り座が有りますから。まだ残っている車が1台あったので、右側にはまだ夜釣りをしている人がいるのでしょう。遅くまでがんばりますね。

帰る途中、仮眠をしようとコンビニの駐車場で座席を倒すと車がゆれている?なんだか人に車体を揺らされているような感じなので、いたずらかと思い周囲を見回すも人影無し。疲れて揺れているように感じたのかな?と不思議に思いながら仮眠。しかし、後でテレビを付けると福島沖で大きな地震があったとのニュースが。あの揺れは地震だったのか。後で家族から聞いた話では、大きな地震に驚いた娘が怖がって泣いてしまったとのこと。一緒に地震の揺れを怖がることができなくてちょっと残念。不謹慎ですが、せっかくの大きな地震を体験できなくて何だか少し損した気分。一生に何度も体験できることではないですからね。

本日の釣果はメジナ5匹(40,39,39,35,33cm)。

昼の部は坊主でしたが、夜の龍崎で何とか挽回できたかな。なかなかクーラー満タンとはいかないものです。今回驚いたのは、早くも夜釣りのライトに虫が群がって来たこと。まだ冬と思っていたのに、もう虫が沢山出てきてすっかり春の気配。今後、草が生い茂ってくると入りずらくなる釣り場が増えてきそうです。それまでに行ける場所へは行っておかねば。とりあえず、今回は念願の釣り場へ行けて充実した釣行でした。