今年の正月休みは三が日までと短かい中、何とか最終日の1/3(日)に時間を確保し釣り始めに行くことに。せっかくの新年なので新しいことにチャレンジしたい。ということで、初のブダイ釣りにチャレンジします。ブダイ釣りをマスターすれば、メジナが釣れない日でも昼間に釣果を上げることができるし、釣り場の選択肢も広がるでしょう。
ブダイ釣りと言えば、いつも参考にさせていただいているブログ「カルパッチョの日々あれこれ」の釣行記。このところ、ツ抜けの釣果を連発されているようで、先日も富戸のスズメ岩で大漁だった様子。丁度、スズメ岩は前から挑戦してみたかった釣り場なので、行ってみることに。今年は挑戦の年になりそう。。。ネットで情報を調べるとサイト「釣行好調」や「釣っとこ禿太郎」さんのyoutubeがあったので予習しておく。ロープ無しでギリギリ行けそうな感じではあるが、安全のためにはロープが必要。なるほど、岩のてっぺんから沖向きに真っすぐ降りるルートではなく、右側に降りるのが正解っと。
ブダイ釣りは初心者なので、カルパッチョ先生を真似ることから始めます。まず、干潮となる2:00頃に富戸のスズメ岩根元か畑尻でブダイの餌を確保し夜明けまで仮眠を取りつつ夜釣り。明るくなったらスズメ岩先端へ移動しブダイ釣り。ブダイは8:00~14:00位が活性が高そうだという話なので、8:00~お昼位まで頑張って撤収する計画です。ブダイ用のウキはもっていないため、家にある羽が割れている遠投用の10号のウキで代用することに。これに、前回使った大物用の胴付きサビキ仕掛けを付けて投げておけば釣れるんじゃないかという安易な考えです。
いつものように青木釣具店でオキアミ3kg分のコマセを調達後、予定通り2:00に富戸に到着。まずはスズメ岩の様子を見に行こうするも道が分からずスズメ岩近くの崖上に到着。そこからライトを照らして下の磯の様子を見ると、そこそこウネリが入っている様子。夜釣りには畑尻よりもスズメ岩近くの磯の方が浅めで良いと思いましたが、初っ端から波をかぶってびしょ濡れになることが容易に想像できるため、安全第一で暗いうちは畑尻で釣ることに。地磯ガイドによると先端付近は深さ15m程度とドン深のようなので夜釣には向きそうにありませんが仕方ない。
餌はすぐに採取できたため、早々に先端左側の低い釣り座でフカセ釣りを開始。昼間に入った釣り人が残したコマセとゴミが辛い状況でしたが、それさえ我慢すれば、ベンチ状の岩に腰かけて岩の背もたれで風に当たらずウトウトしながら釣りができる極楽釣り座でした。棚は竿1本程度で、最低でもネンブツダイがハタンポくらいは釣れるだろうと思いましたが、先端の寝際を流しても反応無し。餌も取られない。。。それならば、先日同様に胴付きで底狙いと仕掛けを落とすと、1発目で餌がつつかれたかと思うとググっと魚が乗ります。しかも結構な引き。上がって来たのは、なんと先日同様に良型のメジナ。37cm。
意外と、この釣り方も正解なのでは。。。しかし、追加の獲物を狙って続けるも、その後の反応は無し。やはり夜釣りは浅い場所が良いのかな。波もそこまで酷くなさそうなので、スズメ岩の根本へ移動してみることに。
と、いきなり上からライトで照らされました。どうやら釣り人が1人やってきて、この釣り座に入ろうとしたようです。片付けて、釣り座を明け渡そうと姿を探すと、遠くに帰って行くライトが。一声かけれくれれば良かったのに。
スズメ岩の手前の磯へ移動し、一番波に濡れなさそうな場所から一ヒロの棚でメジナを狙いますが全く反応なし。明るくなってきたので最後に一投すると、ウキがシュンと横へ走ります。大物か?と期待するも、小さなフグ。ん~。釣れない。。。
明るくなったため一度スズメ岩のルート確認に岩の上まで空身で登ってみます。上までは岩をつかみながら落ち着いて登ればロープ無しでも問題無し。向こう側へ下りルートは予習した遠り右側へ下りれば良いことを確認。畑尻の方を見ると、遠方の長根には沢山の人が入っていましたが、手前の畑尻にはまだ誰も入っていないようなので、一度、畑尻へ戻り、朝マヅメは残ったコマセでメジナを狙い、日が高くなってから、不要な荷物を車に置いてスズメ岩に行くことにします。行ったり来たりですが、これで少しはやせることができるかも。
畑尻での朝マヅメのフカセはまたもや空振り。残った付け餌のオキアミと、ハンバノリを胴付きに付けてブダイを狙うことに。ウトウトと仮眠しつつ釣っていると、いつの間にか時間が経過した9:00頃、2人組がやって来てスズメ岩を登り始めた。
あれっ、どこかのブログで見た姿。おおっ、あれは正しくカルパッチョコンビさん。何という偶然。これは丁度いい、観察して本番前の予習がもう1回できる。見ていると、ネットで予習したルートと同じルートを辿って先端まで到着。よしっ、後で行って見よう。
目が覚めたので、カルパッチョさん達の釣りの様子を見ながら自分も釣りを継続。ネンブツダイやベラが釣れた後、やがて、コツン、コツンとブダイっぽい当たりがあり、竿が引き込まれます。10:40、小さめながら狙い通りブダイ確保。29cm。はじめてハンバノリで釣れて感動。本当に海藻でつれちゃうんだ。
あっという間に時間は12:00、カルパッチョさん達は先端で頑張っている様子。
畑尻とスズメ岩との間の「フナムシロック」や畑尻にある大岩ではロッククライミングの練習で賑やか。
そろそろ行かないと時間が無くなる。畑尻から撤収。釣座から上がると、畑尻の南向きに2人ブダイ師が入っていました。3匹くらい釣れたけれどサイズが小さいのでリリースしたとのこと。やはり棚は底を狙うのかと聞くと、そうではないとのこと。ブダイはあまり自分から動かずに目の前に来た餌に反応し、下は見ずに、横か上を見ているので、棚合わせが大事とのこと。人によってセオリーは様々な様ですが、これも正解なのでしょう。参考に頭の隅にとどめておくことに。お礼を言ってスズメ岩に向かいます。地元の人はスズメ岩には入らないとも言っていました。
車に魚や不要な荷物を置いてなるべく荷物を軽くし、ロープとハーネスを持ってスズメ岩へ。途中、自分が朝に釣っていた場所で2人のブダイ師がいたので釣果を聞くと、4匹ほど釣れたとのこと。このあたり、ブダイ師ばかりです。以外と簡単にスズメ岩へ到着できましたが、自分の持って行った8mmのロープだと体重をかけると切れそうでドキドキハラハラ。怖いです。
カルパッチョさんに挨拶してさっそく釣りを開始しようとすると、何と、竿がありません。あっ!車に置いてきてしまった。すぐに取りに戻る羽目に。まあ、岩登りの練習になって丁度良いか。。。
釣り座に戻って気を取り直して釣り開始。まず、磯際に胴付きを垂らして見るも反応なし。それではと、ウキを付けて北側へ投げてみますが反応なし。カルパッチョさんの仕掛けを観察し、真似て針を追加してみます。大き目の針に、ハンバノリを沢山付けてと。それでも反応なし。その間、カルパッチョさんは何匹も釣り上げます。ブダイが太陽が好きなら、北側ではなく、南側の方が良いのでは。釣り座を南側へ移動し投げて流します。すると、すぐにウキに反応が。そこそこ頻繁にウキが沈むようになり、型は小さいながらブダイ2匹を確保。15:00頃、日が陰って来て、全く当たりが無くなり、カルパッチョさん達は撤収するとのことで自分も撤収します。とりあえず、本日の目的であるスズメ岩でのブダイ釣りができ、獲物も仕留めることができて大満足。ポイントが合えば、結構な頻度で当たりがあるので楽しめました。
帰りがけ、岩の上から降りる際に、カルパッチョさん達の張ったロープで下りると楽なので使っていいよと勧めてくれたので、初めて懸垂下降の本番に挑戦することに。今まで、公園のうんていで練習した事しかありません。緩めの斜面ながら恐々チャレンジ。すると全く怖くない。どうやら自分が怖がっていたのは、懸垂下降ではなく、自分の8mmの切れそうなロープに全体重をかける怖さで、カルパッチョさんの張った12mm位の太いロープの場合、安心感があり全く怖くないことが判明。また、太いロープの場合、摩擦力も大きいので、ロープが滑りすぎることも無い。ありがとうございました。
撤収時、海岸から上がる箇所に「海底電話ケーブル注意」の看板が。見ると、新しいケーブルと、今は使っていなさそうなボロボロのケーブルが海へ伸びていました。
方角的に伊豆大島まで伸びているのでしょうか。初めて見た。
車で帰路につくと、なんだか車とすれ違う度に、シューっと言う効果音が聞こえる。車に異常があるのではと確認すると、何と、背面のドアを締め忘れ全開で走っていた。慌てて路肩に停車し荷物を確認すると、ライフジャケットが無い!どこかのカーブで落としたか。正月早々、何やってるんだか。。。慌てて、駐車していた付近まで戻ると、路肩にライフジャケットが。丁度通りかかった子供連れのお母さんが「さっき落ちているのを見つけて、横に置いておけば落とした人が見つけられると思って。あなたのだったの。」とのこと。お母さん、ありがとう!大変助かりました。富戸の方は良い人です。
本日の釣果は、メジナ1(37cm)、ブダイ3(29~30cm)。
なんちゃってブダイ釣りをマスターしたので、これからは、餌を確保できればですが、釣れない日中帯でも安心です。初釣りは、いろいろと経験でき、カルパッチョさんともご一緒させていただき、思い出深い釣りとなりました。