12/20(日)、先週に比べ、ぐっと寒さが厳しくなりました。西高東低で西風のため東伊豆方面へ釣りに行くことに。波はやや高めですが、月曜に向けてだんだんと収まる予報なので問題無いでしょう。
寒すぎて釣りに行くモチベーションが沸かず家でヌクヌクしていたい気持ちを抑え、何処へ行くか考えます。なるべく近場で短時間でお土産を確保して帰ってきたい。前回ばらした大物を期待して川奈へ行きたい気持ちもありますが、さすがに最近通いすぎて面白みが無い。昨年何度も通った網代も良いけど代り映えしないし。。。地磯ガイドとにらめっこの結果、今回は釣果は二の次とし、新規開拓を目的とすることに。運動不足なので、普段食指が動かない、入釣するためになるべく長時間歩き、夏場は暑くて行く気にもならない場所が良い。ということで、今回の計画。
①明るい内は地磯マップに伊豆半島で一番入釣が楽と書かれている熱川の「高磯」を偵察しつつ「長磯」へ行く。
②お土産が確保できなかった場合、イガイガ根駐車場から「赤根の浜」まで歩き夜釣り。
行きがけに、いつものように真鶴の青木釣具店でオキアミ3kg分のコマセを混ぜ混ぜ。半分を昼用、半分を夜用にビニール袋に分けておきます。
7:00頃、熱川に到着。穴切湾まで車で入れると思っていたのですが、熱川から通行止めとなっていました。。。
初っ端から予定が狂いますが運動不足解消には好都合。熱川の廃墟となっているホテルの前に車を停めて歩いて行くことに。
ゴロタにはルアーマンの姿も。根魚でも狙っているのでしょうか。
すぐに高磯に到着。
正面。
左手。
浅そうですが釣れるのでしょうか。利島方面から少しウネリが入っているのが気になりますが、直に治まるはず。
穴切湾にもすぐに到着。
想像したより小さな場所。真鶴で言うと水族館跡のような感じ。目的地の長磯の先端もすぐ先に見えます。穴切湾と長磯の間は切り立った崖なので、崖の上の山道を通って行く必要があります。
入り江の奥の船揚げ場の奥に道があります。
岩場に大きな穴が3箇所程ありますが、ここも戦時中に飛行機を隠しておく場所に利用されていたのでしょうか。ただ、ネット検索した限りでは情報無し。まあ、外海に面しているので荒れると波が入って来るでしょうから、それは無いでしょうね。穴切湾はイカの穴場であると以前聞いたので、そのうちイカ釣りでも訪れたい。
船揚げ場の奥に、目印の壊れた水上バイク、
その先の排水溝。
地磯ガイドの通りです。
崖の左上に登って行きます。
何かが通った足跡が有りますが人でしょうか獣でしょうか。フン後があるのを見ると獣かな。
山道は土の斜面をへずる感じ。ロープが張ってあるので掴まりながら進みます。
滑り落ちると命に関わりそうなので、もしロープが無かったら、とても行く気がしません。その道にそって、猪と思われる足跡が続いていますが、人の足跡は有りませんでした。ロープはまだ切れなさそうですし、途中、梯子等もあり、植生に遮られることも無かったので、それなりに人は入っている様子。2箇所程、ロープが途切れた箇所があったので、そこは注意が必要ですが、概ね問題無し。ただ、斜面には崩れてきた土がたまっていて土埃が立つので靴ではなく長靴でないと厳しいです。
長磯側から穴切湾側を見ると先程いた高磯もすぐそこに見えます。
長磯は何処も浅そうで釣り座が今一分かりませんが、
進んでいくと上が平な良さそうな岩があったので、そこで釣ることに。
地磯ガイドによると、そこが長磯の先端の⑩にあたる場所の様です。
波のタイミングを計って先端の岩に渡ると、思った通り釣りやすそうな場所で、際から3m位の水深があり、しっかりしたピトン跡も見られます。イシダイ釣りに最適そうですが、それはまたの機会に。9:00頃からさっそくフカセ開始。北側の北川方面のゴロタも釣り座としては良さそうです。
まず釣れたのはベラ。次もベラ。
少し沖ではひっきりなしにダイバーがやって来て潜っている様子。潜るということは魚がいるんでしょうね。遠投すれば届きそうな距離。イシダイシーズンに期待できそうな場所です。
暫く粘ると、やがて手のひら大のメジナも掛かりますが何だか魚の気配がしない。付け餌も残りはじめます。胴付き仕掛けでもやってみますが、時々ベラにつつかれるだけで、ほとんど当たり無し。今日は昼間は全く駄目な日の様です。12時過ぎに餌が尽きて早々に撤収。坊主です。まあ、今回は来れただけで良しとします。岩にハンバノリが付いていたのでブダイ狙いで粘ることもできるし、夜釣りには最適な場所と思われましたが、次の予定もありますし、暗くなってから帰るには、少し危険な道中なので日が短いこともあり安全サイドで早めに撤収することに。帰り道も土が崩れて来るので、おっかなびっくりです。
熱川の車まで戻ると、丁度、これから堤防でゴロタ向きにフカセを始めるという2人組に遭遇。1人の方はベテランで色々と楽しく話させて頂きました。
・長磯へのルートの梯子は以前取り付けたが、最後に行ったのは10年程前で、それ以来、行っていない。
・釣り人がどんどん斜面を崩すので、だんだんと行きづらくなっている。
・長磯先端の釣り座はコマセが散って一番釣れない場所。他のコマセがたまりやすい浅場の方が釣れ、だいたい、メジナが釣れる場所は決まっていて、地元の人でもその場所を知らないと釣れない。(具体的な場所を2箇所ほど教えてもらいました。)
・これから天馬尻方面で夜釣りするならトヨ根か田中磯がおすすめ。田中磯から先のイガイガ根方面は深いのであまり適さない。
・昨日は菖蒲沢の磯に入ったがメジナはさっぱりだった。
・漁師の話では、今日、穴切湾の沖で25cm~30cmほどのメジナの群れがウキグレ状態になってる。
などなど。かなり玄人の様で、また何処かでお会いして話を伺いたいものです。
14:30頃イガイガ根の駐車場へ到着。次の目的地の赤根の浜を目指します。せっかくトヨ根をおすすめしてもらったのですが、すこしでも運動しないとやばい状況ですし。赤根の浜は低い磯のため、今日のような凪日でないと次行けるか分からないのでトヨ根はまた今度。
途中、天馬尻に2人入っているのが見えます。一番奥の張り出しているのは長根でしょう。
15:00頃、赤根の浜に到着。一番右の足場の良い岩の上で釣ります。地磯ガイドのAの場所。
沖合からウネリが入っているのが気になりますが、波はかぶっていない様子なので大丈夫でしょう。1.5m程の段差がありましたが、何とか降りられました。
左手を見ると6人ほどクライミングの練習中。高さは25m位ありそうです。いつかチャレンジしてみたいですが怪我が怖い。
全体的にウネリで水面がガチャガチャしており良さそうなのは正面のみ。棚一ヒロで流すと沖にまっすぐ払い出しているので条件としてはバッチリ。ただ19:00頃に満潮なので、そのあとの方が釣れそうです。なかなか付け餌が取られませんが、16:20頃にやっと手のひら大のイスズミ。
手のひら大のタカノハダイ。
その後は何も無し。まあ暗くなってからが勝負です。波間に1m位のサメの姿がちらりと見えました。どっかに行ってくれると良いのですが。
日が暮れましたが何故かライト無しでも周りが見える。安全で良いですが月が出ていないのになぜ?。どうやら雲が出て来て町の光が空に反射し、泡立って真っ白な海面にも反射し、全体的に明るくなっているようです。雨粒もポツリと手に当たり風も何だか冷たく無く快適な夜釣り。晴れ予報で寒くなるはずだったのですが、良くわからない天気です。
それにしても暗くなっても何も釣れない。今日は駄目かもと思った17:20頃、やっとウキが沈む。しかも結構な引き。うおーっ!
これこれ。やっときた。楽しー!。強引に引き寄せ、どっせーとぶり上げてみると41cmの良型のサンノジ。
やったー!人によってはリリースですが、自分はメジナよりも大好きな魚。匂って食べれないこともあるようですが、自分の経験では、身質が良く、脂がのっていると美味しくて最高です。すぐに内臓を処理しますが内臓脂肪たっぷり。これは期待できる。
17:40頃、また良い当たり。今度こそメジナ来いとぶり上げると、40cmと良型のホウライヒメジ。
いままで釣った中で一番のサイズ。この魚も大好き。少しエビっぽい身の味で、ポアレにすると最高です。大漁では無いですが良型ばかり、次週の食料としては十分量を確保できたので、後は良型メジナを1匹確保できれば万々歳。
だけれど、そううまくは行かない。予報に反して、だんだんウネリが強まり海は洗濯機状態で釣りにならず。また、電気ウキに海水が入り水没。下側が透明なよく安売りしている電気ウキを使っているのですが、これが数回使うと必ず水没する。しっかり閉めていても水が入って来るので絶対設計不良だと思いますが、安いのでついつい買ってしまう。。。他に、水につかると自動点灯するウキも良く使いますが、こちらは水没しないので優秀です。だけど腕が悪いので、やはり数回使うと根掛りでロストしてしまうので結果的には同じことに。。。釣り座の一番下の段が波をかぶり始めたので上の段に上がるも、一際大きな波が来て膝までびしょびしょ。バッカンに水が入って強制終了。これからが勝負という19:00頃に撤収となりました。経験上、満潮時は想像よりも1段大きな波が1~2度来ることがあるので注意していたのですが、まだまだ甘かったです。下の段にいたら、頭からずぶ濡れになっていたかもしれません。
撤収途中、同様に撤収中の2人組の釣り人に追いつきました。話を聞くと天馬尻で釣っていた2人組。釣果を聞くと、35cm位のメジナが5匹釣れたそうです。羨ましい。二又に行く予定が人がいたため天馬尻に入ったとか。昼間は全くダメだったようなので、やっぱり今日は釣れない日だったのかもしれません。二又もまだ行ったことないので今度行ってみたい。
本日の釣果はサンノジ1(41cm)、ホウライヒメジ1(40cm)のみ。
2匹だけでしたが、良型で良い引きを味わえたので満足。他の釣り人の話を聞いて色々と刺激になったのでモチベーションも復活です。やっぱり、モチベーションが落ちた時は、何でも良いから、とにかく行動してみると、また次のモチベーションに繋がって良いです。昼間はなかなか釣れない時期になってきたので、朝マヅメ、夕マヅメはフカセ、昼間は、根魚やブダイ狙いという作戦が釣果に繋がると思われます。先週釣ったブダイ、1週間寝かして刺身で食べるとうまかった。。。