8/9(日)、先週末まで25℃位だった日中の気温が、最近は35℃位になった気がします。入磯に長時間かかる場所や険しい場所は、熱中症になると命に関わりそうなので、なるべく簡単には入れて、かつ、釣果が期待できる所へ行きたい。天気予報をチェックすると、南西の5~6m/sの強風。西・南伊豆は厳しそうなので東伊豆方面へ向かうことに。
先週、神津島で釣り時間が確保できず大量に余ったザリガニが温存してあるので、深さがありイシガキダイが釣れる場所が良い。釣果を期待すると、尾ヶ崎、富戸長根、長作などが候補となりますが、どこも何回か釣行し目新しさが無い。できれば一度も入ったことの無い場所がドキドキして良いのだけれど。無料駐車場も外せない。
地磯ガイドとにらめっこして決めたのは、黒根岬の甚左衛門!。黒根崎は2度行った事があり、1度目はゾレ、2度目は平床に入ったのですが、いずれも坊主。今回は、人気No.1の甚左衛門に入って釣果を上げたい。計画は、場所が確保できるよう、2:00に到着して夜釣りでイサキを確保し、朝から夕方まで底物で本命を狙うことを考えています。
行きがけに青木釣具店でフカセ用にオキアミ3kgを混ぜ混ぜ。ガンガゼが沢山あったので6個だけ購入。最近、まだ魚の反応が鈍いので、この数で十分でしょう。
国道135号線から右折し少し入った所の黒根崎方面へ降りて行く道に「土砂崩れにより通行止め」の立て看板が。ただ、道は閉鎖されていないので車で入っていくと、駐車場より先は完全に閉鎖されていましたが、駐車場までは入れました。家出発が遅れたので、到着は2:50。既に車が3台停まっている。その車の前に、男女2人が立ち話している。夜中の3時に通行止めを突破した先の駐車場で立ち話?釣り人っぽくないし、怪しい。。。男女の密会か?。ともあれ、釣り人でなくて安心。さすがにこの時間に入れば場所確保できるでしょう。
ウキウキして磯へ降りていくと、ん!、既に先行者が!まあ、夜釣りで朝には帰る人かもしれない。行って話かけてみます。しかし、聞くと少し前にやってきて、丁度釣る準備を終えたところで、明るくなってから底物をやるとのこと。2:00頃に来ないと場所取りは難しいかったか。。。とりあえず色々と聞きます。
・黒根崎はポツポツ釣れるが最近は芳しくない。
・前回、仲間達と6本竿を並べたが全く当たり無く釣れなかった。
・平床も釣れるが、上り潮の時でないと厳しい。
・最近まで濁りが強く東伊豆は全体的に良くない感じだったが天候が回復してこれから良くなるかも。
話を聞く限り、黒根崎は釣れていなさそう。一緒に入れてもらうか、平床で釣るか、あるいは長作か尾ヶ崎へ移動するか悩ましい。と、そこへ相手に仲間から電話がかかってきた様子。仲間が来るのであれば邪魔になるだろうから、今日は別の場所へ移動することに。まだこの時間ならどこか入れるでしょう。
駐車スペースに戻ると、先程話していた男性が話かけてきました。磯に入っていた方の仲間で、先程電話していた相手はこの人で、女性は磯にいた方の奥さんとのこと。なんだ、密会ではなく釣り人でしたか。それなら納得。この方としばらく話しますが、その内容が非常に興味あるものばかり。全部は書けませんが、当たり障りのなさそうに思える内容だけでも以下の通り。
・尾ヶ崎や長根、長作など、自分が行って釣果のあった話をすると、若い時、全部行っていたとのこと。
・長根は山哲の先の旧道から降りて行っていて、昔はワイヤーが架けてあり満潮時でも滑車につかまって滑ると長根側へ渡れた。
・網代のアイネ下の磯へのルートは40年ほど前に仲間と整備した。当時はアイネは無く、今アイネがある場所に駐車した。磯の名前は本当の名前かは不明だが自分達は床根と呼んでいる。(床根でググると沢山記事が出てくるので、本ブログ上、床根が正式名称でマムシ磯が通称と修正したいと思います。)
・昔、熱海~宇佐美辺りは秋磯がメインでGW前後は釣れなかったが、今は、GW前後の時期でも釣れるように変化している。
・磯では時々どざえもんが浮いている時がある。先日も仲間が城ケ崎でどざえもんを目撃し夜の入磯を控えるようになった。
その他、黒根ではどの方向に何m投げると良いとか、どこどこで10枚以上石鯛が釣れたことがあるなど、貴重な話を沢山伺えました。もしかすると、村越成海さんや、杉本さん達と面識があったり、一緒に行動していた経験もあるのではと思わされるほど経験豊富さを感じました。話しているうちに、移動しなくても平床に入るか甚左衛門で一緒にやらせてもらえば良いとおっしゃられるので、ここは助言を素直に聞くことに。まず平床に入り、昼ぐらいに甚左衛門に行ってみることにします。お名前をお聞きしたかったのですが、話に夢中になって、いつの間にか空が明るくなってきてルアーマンも2人やってきて、早く平床に入らないと場所取られるよと急かされたので、いそいそと平床へ下りて行きます。ご自身は、今日は、これから風裏となる板子崎へ入られるとのことで、板子崎は6人くらいは入れるので来ても良いとのこと。まあ、後で下の磯にいる方に名前を教えてもらえばよいか。
5:00、夜明けと共に平床でガンガゼを遠目に投げて釣り開始。結局夜釣りはできなかった。向こうに見えるのはトモロ岬。
投げたガンガゼには全く反応が無いので、もう1本の竿で、手持ちのザリガニ餌で足元のイシガキダイを狙ってみる。すぐに反応があり、トントンとつついてくる。1匹目の食い込みで小さいイシガキダイが上がってきたが水面から出たところでポチャンとばらし。。。まだ開始したばかり。2度目の食い込みは結構な引き。これはでかい。下手するとイシダイかもと期待するも、水面に上がって来る前に針外れ。正体は見えなかったものの、今のは大きかった。イシガキダイなら30cm台後半は固かった。。。3回目の食い込みで、やっとばらさずに釣れるも20cm程度の小さなイシガキダイでリリース。
その後、さらに2度程竿先が突っ込むも、釣れそうで釣れない状況が続き、ムキになってザリガニ課金をしまくった結果、10:00には沢山あったザリガニを使い切って終了です。放置していたガンガゼに全く反応が無いので一度回収して先ほど釣っていた足元に落とすと、しばらくして素針に。でも、小物ばかり針掛かりしなさそうでガンガゼを無駄にしそうなので、残りのガンガゼ5個は温存して場所移動することに。この頃には気温が上昇して厳しい暑さですし、風も回り込んできて釣り辛い状況になっていたので丁度良いタイミング。
甚左衛門に行って、釣果の様子を伺いつつ、朝、駐車場で話をした方の名前を聞こうとしたのですが、道具は放置されているのに人影が無い。
仕方ないので、お誘いされた板子崎へ移動し、直接本人から名前を聞くことに。車に戻ると、甚左衛門の方は奥さんとクーラーの効いた車の中で爆睡中でした。まあ、暑い時間ですから、日陰で涼むのが正解ですね。起こす訳にも行かず、板子崎へ向かいます。
途中、飲み物とアイスでクールダウン。熱い時期は休みをいれると非常に楽になりますね。それにしても、135号線が混んでいる。まったく自粛ムードは見られず、GoToキャンペーンの甲斐あって、都内等、首都圏全体からの車がいっぱい。途中、縄地のトンネル付近でいきなりの渋滞。まさか、この渋滞は白浜の海水浴場の影響?でも、こんな場所まで渋滞が続いている?結局、通常、30分で行ける距離を渋滞のため1時間半位かけて移動することに。渋滞の原因は、やはり白浜の海水浴場。駐車場一杯で人がわんさかいます。
伊豆半島に向かう途中で、「海水浴場は営業していないし行っても遊泳禁止ですよ」的な看板が立っていた気がするのですが、全然営業しているし、皆泳いでいるし、満員だし。。。おかげでクーラーの効いた車内で、ゆっくりクールダウンできました。
板見港は、135号線からの入り口付近にあった駐車スペースはロープで封鎖されており、港への道の途中は2つ程バリケードで立ち入り禁止となっており、さらに堤防根元にも立ち入り禁止の立て札が。以前からある期間限定で夜釣り禁止の立て看板は、期間の部分がテープで消されて、全面夜釣り禁止の様相。コロナの影響なのか、あるいは、何か問題があって業を煮やした漁業関係者が全面禁止としたのか定かではありませんが、規制規制で悲しい。。。板子崎に入るには、三穂ヶ崎に入る際の駐車スペースを利用して、そこから歩いて行く必要があります。朝、お話した方の車も止まっていました。
荷物をもって港に降りていきます。板子崎へは港の脇を抜けて先へ行くので、心苦しいながら、立ち入り禁止のバリケードを突破していく必要があります。山ルートでも行けるのですが、暑くて大変なので。。。港付近では、海水浴している人が2組、堤防で釣りしている人が1人いました。みなさん、メンタル強いなあ。。。
12:30、板子崎へ着き、朝会った方を探しますが、人っ子一人いません。
あれ~?。きっと、暑さに負けて車の中で寝ているのでしょう。そのうちやってくるかもしれないと期待し、とりあえず釣り開始です。遠くに白浜海水浴場が見えますが人で一杯。。。
偏光グラスをかけて見ると、手前にいくつかの根があるも、その間やその先は砂地の様子。根の切れ間を探し、竿2本出しで、根掛からないようにガンガゼを放り込みます。
全く当たりがないので放置し、フカセを開始します。三穂ヶ先や板見港で以前イサキが釣れたので、その間に挟まれた板子崎でもきっとイサキが釣れるはず。全体的に浅く、どうせ底物は釣れないだろうから、フカセ釣りで夕間詰から夜まで粘っておみやげを確保する予定です。
14:30、小さいアジが釣れました。
以前、板見港でもアジが釣れたので、この辺りはアジが多そうです。泳がすのに丁度良い大きさなので、背掛けでウキ下2ヒロ程で泳がせてみます。しばらくすると、ウキ近くで小魚が逃げまどい、アジがウキを引っ張って逃げようとしている様子が。これは何かかかるんじゃないの?期待してみていると、ウキがズボット沈み、沖に向かってドラグが勢いよく出されていきます。キターッ!、慌ててドラグを閉めてやり取りしようとすると、抵抗が無くなりアジだけが取り残されているのが見えました。ああっ、ばらした。。。アジを回収すると頭の後ろをかじられた跡が。これはアオリイカでしょうね。アオリイカの場合、止まるまで走らせないとバレてしまうとのことで、その通りになったようです。ヤエン仕掛けを用意していないので、どのみち確保はできなかったと思いますが。イカ仕掛けを用意して、それを使って泳がせれば良かった。。。
底物竿に全く反応が無く、このままだと餌を消費できずに日暮れを迎えそうなので、残ったガンガゼを3個掛けし、上2つを割って放り込みます。しかし、これにも全く反応なし。そろそろフカセの夕間詰狙いに専念しようと、16:50頃、底物をあきらめて仕掛けを回収しようと竿に手をかけようとした時、ズズズズーっと何の前触れもなく、穂先が海の方へ延ばされていきます。えっ、これは来ちゃった?竿を手に取ると、ずっしりと非常に重い手ごたえ。石鯛ならばかなり大きい?でもあまり引かない。。。エイか。。。姿を現したのは巨大なネコザメ。
頭の大きさが自分の胴回り位あります。これって、伊豆大島の泉津堤防とかで釣れちゃうのと同じ位の大きさか。竿では持ち上げられないので、道糸を手で持って持ち上げようとするも、重くて、とても持ち上がらない。波のウネリに合わせて、何とか岩場に引き摺り上げ、針を外すと、ウネリに合わせて海に帰っていきました。いや~、とにかく巨大な頭部の迫力に感動。最後にドラマがありましたね~。ネコザメというより、カバザメと言った方がしっくり来る風貌。。。
夕間詰のフカセ釣りに専念すると、17:50頃、たまたま釣れたのは32cmメジナ。
やった。久々にお刺身食べれる。ただ、まぐれの一匹だったようで、その後、全く釣れません。暗くなっても、イサキの姿も現れず。19:15頃、偶然食ったのは20cmのムラソイ。
それ以外は全く釣れませんでした。20:00頃には餌が尽きてフカセ終了です。
ぶっこみ用のイカ短も持って来ていたので石鯛仕掛けに付けてぶっこみ、延長戦です。20:10頃、上がって来たのはお約束のウツボ。
21:30には餌が尽き、撤収です。板見港の堤防は3人くらいが夜釣りでフカセや遠投カゴを投げたりしているのが見えましたが、板子崎には、結局誰も現れませんでしたね。。。
本日の釣果は、メジナ1(32cm)、ムラソイ1(20cm)のみ。
初場所に行けたのと、ベテランの面白い話が沢山聞けたのと、巨大ネコザメが釣れたのが成果でしょうか。今後、ますます熱くなりそうで熱中症が怖いですが、無理をしない範囲で、暑さに負けずがんばりたいと思います。