2/17(日)は稀に見る釣り日和予報、北の風1m/sの波1m、これはもうボートで沖に出るしかない。金曜日に緒方ボートさんに電話すると、まだ一艘空きがあるとのことなので、すかさず予約します。今の時期は、朝6時出航で13時帰港。顔なじみの常連さんも見えていて、「これは深場でしょう。」「アカムツでしょう。」「怒られない?」「緒方さんに怒られない人なんていないし。ハハハ。」などと、遠くまで行かないようにという緒方さんの心配を他所に、悪い人達ばかりです。最近は、熱海沖の深さ300mが狙い目とか。。。
前回、深さ200m~300mまで、ほとんど当たりがなかった反省から、今日は深さ300mから北風で南に流されながら、400mまでを攻めます。
沖に出て、財布と携帯を車に忘れたことに気付きます。何かあっても連絡を取れない状況なので危ういですが、仕方ありません。携帯が無いので、写真は取れず、時刻は魚探の時計機能が頼りです。5本針の胴付き仕掛けの1投目、300m付近でしかけを落とし、必死にシャクリますが当たりなし。1時間程で上げると、上4本はエサが無くなり、一番下にユメカサゴでした。エサが取られるということは、魚の活性が高いということで、これは、期待が持てます。
2投目、底付近でしゃくって当たりがなければ、底まで中錘を沈めることに。これならば、少なくともべた底にいるギスは釣れて来ます。すると、狙い通り、ギス特有のグイーッと引く当たりがあり、本命のようにグイグイとは引かない、重ーい感触で、ギスが1匹釣れて来ました。
3投目は、ギスがかかっても、追い食いさせる狙いでしばらく放置してから巻き上げることに。すると、一番上にギス、下にカラスザメ3連。4投目は同様にすると、ギス3連で、さすがにこれは重かった。5投目以降も、必ずギス1匹はかかります。やはり、300m以深はギスの巣ですね。。。以前なら、いやになってしまいますが、最近坊主続きの身としては、当たりの感触があり、魚が釣れることがうれしい。。。
途中、1匹、良型のスミヤキが釣れました。塩焼きで大変おいしい魚なので、これはラッキーです。しかし、この1匹のみで後は続かず。
370mまで流された時、風がピタッと止み、南下の速度が弱まります。この位の深さまで来ると、ギスの他に、トウジンが掛かり出します。追い食い作戦が功を奏し、トウジンの3連もありました。400m付近で東風が吹くと、深さが変わらないまま少し西に流され、時間切れで終了です。最後の方は、ギスよりもトウジンが優勢でした。
釣果は、スミヤキ1、トウジン6、ユメカサゴ1、ギス多数(大きい3匹のみ持ち帰り)、カラスザメ3(リリース)で、合計20匹程度で大漁でした。
シロムツ、アカムツはおそらく深さ250m~300m位が生息域なのでしょう。今回は姿見ず。

シロムツ、アカムツはおそらく深さ250m~300m位が生息域なのでしょう。今回は姿見ず。
海岸に向かっていると、はるか前方に海上保安庁の船が。以前、手漕ぎの方が何か注意されている様子を見たことがあるので、ボートの進路を少し変えて避けようとしますが、なぜか、自分と浜との間をふさぐように移動してきます。マークされるようなことをしただろうか?もしかして、ライフジャケットの規制が強化された影響で、適合マークをチェックしているとか?適合してなかったら罰金とか取られるのか。。。などと考えながら、保安庁の船のすぐ横を通過しますが、何も言われません。???。なら、何のために定置網付近の、こんな所に泊まっているのか???
その疑問はすぐに解けました。前方の定置網付近に、なぜか2馬力ボートに乗ったエトーボートの親父さんがいて、リールを巻いて、しかけを回収しています。そのすぐ脇には、逆さまになった手漕ぎボートがプカプカ。。。ああ、これは、だれか転覆して、通報で保安庁の船が来たのでしょう。そして、親父さんは、後処理をしているのか。。。
転覆場所は、もともと周りにボートが沢山いる場所なので、落ちた人は問題ないと思いますが、エトーの親父さんが気の毒になります。以前、転覆して人が死んだ時は、警察に注意されて100万円の罰金だったと言っていたので、今回も罰金の可能性がありますし、他にも営業休止等のペナルティがあるかも。。。転覆は親父さんのせいではないだろうに。。。高齢で頑張っているのに、リスクと隣り合わせの因果な商売であります。利用者としては、あまり厳しくしないでほしいところです。
浜に戻って緒方さんに状況を聞くと、手漕ぎボートを定置網に固定して、立ってイカを狙っていた人が、バランスを崩して転覆したとか。でも、エトーのおやじさんが回収していたのは、コマセビシのしかけだったので、それとは話が合わないような。。。真偽の程は定かではありませんが、一人で海に出る以上、釣り人の自己責任の範疇でしょうね。。。
でも、まだまだ寒く水温も低いこの時期、自分が落ちたと思うとゾッとします。落ちた人は、すぐに助けられていればよいのですが。。。道には、覆面パトカーが1台停まっていました。救急車が来ていたという話もありました。その後、原チャリの警察官、パトカーも1台追加で来ていました。大事となって、親父さんが絞られていなければ良いのですが。。。最近の真鶴は事故が続いてますね。。。自分も気を付けねば。
他の人の釣果を聞くと、今日は全般的に渋かったとか。名人はアカムツを1匹釣ったとのこと。1組は、サバが5匹程釣れたが他はギスとシロムツとのこと。また、アマダイ狙いの方は、一人はほぼ坊主、もう一人は2匹しか釣れなかったとか。この時期は仕方ないですね。。。
スミヤキは塩焼きにすると脂で香ばしく焼け絶品の美味しさ。自分が食べる前に、魚を嫌がっていた子供が、ペロリと平らげてしまいました。後日、ギスの身をスプーンで削いでいると、お久しぶりの「あにい」さんを発見。ぜんまいのように丸まっているのですが、ほぐして糸状にしてみました。。。

ギスにもアニサキスいるんですね。幼児の娘達に見せると、「何かかわいい」とか「アニサキス持って追いかけてきて」とか、はしゃいでいます。いままで気にせずに鉄火丼風にして食べていたのですが、火を通すべきか。。。とりあえず、3匹のギスから、タッパー1杯分の身が取れたので、塩と青紫蘇と調味料を加えて茹でてプリプリの蒲鉾風にでもしようかと思案中です。。。

ふと青木釣具店のブログを見ると、何~!2/18に54cm、2.65kgのメジナが真鶴地磯で釣れただと~っ!。他にも40cm後半の釣果報告が沢山。。。他のブログの情報や、常連さんの釣果の様子からも、今年の真鶴は、大型メジナの当たり年のようですね。下手に遠征するよりも大型が狙えます。これから産卵時期を迎えノッコミも期待できるので、ますます熱くなる予感です。自分は坊主続きですが。。。