2006年秋学期成績の講評 | 行ったり来たり

2006年秋学期成績の講評

 さて、2006年秋学期の成績が公表されました。


 各教科については以下の通りです。





【資格共通科目】


●生涯学習論1(生涯における学習設計) 優

 生涯学習社会における「学ぶことの意味」について知りました。

 司書、社会教育主事、学芸員・・・。あらゆる資格科目の基本になる科目で、ここから各論に入っていくことになります。

 個人的には身をもって体験していた部分もあって、スムーズに入ることができました。




【司書関連科目】


●図書館概論 優


 図書館科目の入門ともいえる講義でした。

 図書館とはどういう施設なのか、図書館員に求められるものとは、利用者のニーズは、司書とは・・・。

 図書館について勉強するために初めて聞く用語など、ここでしっかり抑えて次につなげることができました。



●図書館サービス論 優  

 図書館では子どもや高齢者、身体の不自由な方などいろんな人が訪れます。そうしたときに一様に対応するというわけにはいきません。ときにはこちらから出向くといったサービスも必要になってきます。

 利用者のことを考えたサービスの基本を学びました。



●図書館資料論 優


 図書館ではどんな資料があるのか、そして資料を集めるときの基準、方法、さらには保存の仕方などを学びました。

 とくにその地域でしか手に入らないような貴重な資料も収集しているのが図書館です。

 図書館員は集めた資料を提供するだけではなく、いかにして状態を保ち後世に残していけるのかという部分も覚えておく必要があると感じました。



●図書及び図書館史 優


 図書館が成立した背景などを学ぶ科目です。

 個人的には日本史が好きなので、非常に入りやすい講義でした。いまの図書館にするために、当時の人たちがいかに奔走したのかなど、事例も交えながら学習しました。



●図書館経営論 良


 自治体の財政が厳しくなるにつれ、図書館にかかる予算も大きく削られています。

 その中で、図書館としてはどのようなサービスを提供できるのか。

 この講義では自分の身近な図書館、ホームライブラリーを調べ、現状と問題点、改善案までをまとめる学習をしました。論文の書き方を学ぶこともできて、タメになった科目です。



●専門資料論 優


 図書館には一般の資料のほかに、学術的な資料や資料を探すための資料など、さまざまなものが存在します。

 ここでは、一般の本ではない、専門的な資料についてを学びました。



●児童サービス論 可


 一番苦しんだ科目です(苦笑)。

 児童サービスとは、つまり子どもたちに図書館としてどのようなサービスが提供できるかを学ぶものです。当然、子どもの視点に立って考えなくてはいけません。

 この科目ではあらかじめ先生の指定した図書に基づく作品論を提出するのが最初の課題でした。再提出4,5回は当たり前という科目らしいですが、ぼくは8回も提出してしまいました。

 とりあえず合格できて、ホッとしています。



●情報化社会と情報の選択 良

 情報化社会といわれる中で、子どもたちにどういう影響があるのかなどを勉強しました。

 今は誰でもケータイを持っている時代ですが、学校の勉強も昔とは違ってパソコンが主体になっているんだなぁとギャップに驚きです。



●レファレンスサービス演習 良


 図書館を訪れた人が、「どこに○○の本がありますか?」と聞いたときに図書館員は素早く目的の本を提供してくれます。そのノウハウを学ぶのがこの科目。

 実際に、図書館に足を運び課題を探すのですが、なかなか見つけられないもどかしさと、目にする図書館員さんの素早さを見せ付けられました。

 実践向き科目です。



●情報検索演習 優

 レファレンスサービス演習にも関係するのですが、こちらはOPACを使ったり、インターネット上の情報から資料を探すための技術を学びました。

 図書館においても必要なのはもちろんなのですが、実生活においてもインターネットを利用するときには非常に参考になる内容で、充実の内容でした。



●資料組織概説 優


 図書館では単に本を並べているのではなく、利用者のニーズにあったように分けられています。

 この科目では資料をなぜ分類するのかといった基本的なことを学びました。



●資料組織演習 優


 資料組織概説で資料分類の理由と種類を学習したところで、この科目では実際に分類するための実践を学びました。

 とくに分類記号が難しかったのですが、担当のT鷲先生はいつも優しく指導してくださったので、焦らずに学習することができました。

 先生曰く、とてもまとまりの良いクラスだったようです。



●情報サービス概説 優


 図書館情報について、いかに利用者に提供するかを学びました。

 図書館科目は似たようなものがあって、内容も重複するものが多いのですが、どれをとっても常に利用者の視線でということだと思います。




【社会教育主事科目】


●社会教育計画1(総論) 良


 世の中で行われている社会教育行政はすべて法律に則って行われています。その仕組みについてを学び、どのような取り組みが行われているのか学習しました。

 今回は総論だったので、わりと漠然としたものが多かったです。



●生涯学習政策 良


 生涯学習のために、具体的な政策としては何が行われているのかを学びました。

 この科目では政策という性格上、そのための審議会の答申など、難しくややこしいものが出てきて取っつきにくかった気がします。



●社会教育施設と事業 良


 社会教育施設には図書館や博物館のほかにも、公民館や少年自然の家など挙げることができます。と考えれば、わりと身近なところに施設はあって、利用した経験のある人も多いはず。個人的にも分かりやすく学ぶことができました。



●生涯学習社会と学習成果の評価 優

 生涯学習社会では、学びんだことに対する評価も気になるところです。そもそも評価をすることは必要ないといった意見から、学んだことを仕事や趣味に活かすためにできれば形として残したいと考える意見などさまざまです。

 ここでは、生涯学習パスポートという自分の学びの履歴書のようなシステムも勉強しました。



●現代社会と生涯学習 良

 いまの日本社会において、生涯学習が私たちに関わってくることの意味について学びました。

 講義では毎回、先生の出すテーマでディスカッションを行いました。自分では考えつかない意見もあって、とても参考になりました。




【学芸員科目】


●教育の理論 優

 講義を受けていたときに、高校の未履修問題、イジメ問題が大きく報道されました。

 レポートでも、そうした時事ネタを検証しながらまとめました。

 先生の評価も、こちらが主張したい意図を受け取っていただけたようで満足です。




【その他の科目】


●企業経営と企業統治(コーポレート・ガバナンス)演習 優


 この講義は、実際に大企業で重役をされていた方が先生でしたので、お話に重みがありました。

 また、この講義でも履修中に食品メーカーの不祥事が発覚したりなど、身近な話題に置き換えて考えることができたのがよかったと思います。



●アイディア発見・連想能力開発スキル演習1(語句から) 優

 日常生活で、ふっとしたことを思いつくことがある。だが、多くの人はその場限りのものとして忘れてしまっている。そんな思いつき、アイディアについて学ぶ講義。

 最終課題では、身近な体験、ニュースなどからいくつか具体例を挙げ、それについての自分の考えやアイディアを研究し、まとめるものでした。



●論述力開発スキル演習2(社是・人事論等) 優

 本、新聞、テレビ、インターネット。

 活字離れとは言っても、日本語に接する機会は多いです。

 だが、よく見てみると間違った日本語や、意味の通じていない日本語を使っている場面がとても多いことに気づきます。

 この講義では、そうした日常生活の中の日本語についてを学んだ。ただし、国語の授業というよりは、実際に使えるかどうかも演習するので、実践的な科目でした。





 以上、23科目40単位を終了しました。

 

 優・・・15科目

 良・・・7科目

 可・・・1科目

 

 不可がなくて安心です。


 さて、明日からは2007年春学期の履修登録が始まります。

 次の学期も頑張ります!