西九州新幹線乗り鉄の旅の続編。


『武雄温泉駅』にて、対面乗り換え。


目の前に、N700S系電車が待機しています。

乗り換え時間は、わずか3分なので、写真を撮影しているヒマはありません。


とりあえず座席を撮影しましたが、JR九州に多い、水戸岡鋭治先生デザインの木をあしらったシートは、温もりを感じます。


あっという間に、『武雄温泉駅』を出発。


往路の新幹線かもめ号は、途中『諫早駅』のみ停車。


結構トンネルが多くて、あまり景色は望めない。

左側の席だったのが災いしたのかな。

『長崎駅』直前の車窓が、何となく長崎を感じさせます。


今回の『博多駅』から『長崎駅』間のきっぷは、JR西日本の“e5489”にて購入しましたが、新幹線区間はほぼ満席で、席を選ぶ余裕がなく、発車時には完全満席でした。


『武雄温泉駅』から、僅か25分で『長崎駅』に到着。

日本の新幹線の路線の中では、唯一単独路線で、他の新幹線路線とは繋がっていません。

しかも、現在の路線距離は僅か66km、所要時間は25分から31分。


降りる直前に、車内を撮影。


下車後、撮影タイム。

西九州新幹線は、東海道・山陽新幹線のN700S系電車と同じ車両ですが、カラーリングの違いから、かなりイメージが違って見えます。


このひらがなの『かもめ』の文字は、JR九州の青柳会長の直筆文字をデザイン化、右下に落款まで、押されています。

かなりのインパクトですが、日本の新幹線に和文字もアリかな。


かもめロゴマーク。


運転席。


クルマ止め。


コンコース内。


駅前。

新幹線を作った事により、JRの駅と路面電車の駅間の距離が、遠くなりました。


滞在時間ごく僅かで、駅に戻ります。


駅改札へ。




『長崎駅』の新幹線ホームは、島式2面4線の立派な駅ですが、運行形態により、最大2編成しか止まらないとか。

なんか、勿体無い気もします。^^;


復路は左側の席が取れたので、大村湾を臨む事が出来ましたが、景色を楽しむのはかなり厳しい路線です。

その点では、在来線の大村線の方が味わえますね。


大村湾が見えるのは、ほんの数分です。


武雄温泉に、戻って来ました。

復路は、『諫早駅』と『新大村駅』に停車しても、僅か28分。


復路のリレー特急も、787系電車です。


西九州新幹線の乗り心地に比べて、在来線特急はあまり良いとは言えない。




『博多駅』に、戻って来ました。


『博多駅』の、新幹線ホームへ。


今回は往復共に、東海道・山陽新幹線もN700S系電車でした。


最後に、西九州新幹線に乗ってみて思った事は、佐賀県内の問題もあって、個人的には必要性を感じさせない新幹線路線だと強く思ってました。

乗り終えた今も、騙し討ちに遭っている佐賀県には同情しますし、国やJR(元は国鉄)のやり方には怒りも憶えます。

しかし、開業以前の在来線特急かもめでも十分だと思っていたし、時短効果や建設費の相対効果を考えても、必要性を感じない新幹線路線。

ただひとつ言える事は、在来線特急時代の乗り心地は、ハッキリ言って褒められたモノではないし、最初からFGT(フリーゲージトレイン)には技術的にも懐疑的でした。

乗り心地改善された新型特急車両導入して長崎本線継続利用辺りが、一番コストも抑えられて効率的な落とし所だと思っていましたが、やはり国やJRのなし崩し的にフル規格を飲ませようとの魂胆が丸見えで、経緯を見ていて気分の良いモノではない。

『武雄温泉〜長崎』間に新線を作ってしまったのなら、ソコに狭軌路線を走らせてスーパー特急を走らせる事も出来たはずなのに、フル規格で全線開通もわからないではないけど、佐賀県としては最初からフル規格の新幹線路線は承認していないので、やはりソコは佐賀県知事に頑張って貰いたい。

どうにもならないのなら、国やJRは潔く佐賀県に頭を下げて、なるべく県の負担がなくなる様な解決策を模索してはどうだろうか。


とにかく、国もJRも、(西九州新幹線佐賀市内問題を抱えている)九州だろうと(北陸新幹線小浜ルート問題を抱えている)西日本だろうと(中央新幹線南アルプスルート問題を抱えている)東海だろうと(北海道新幹線並行在来線問題を抱えている)北海道だろうと、自治体や地元民に対して頭を下げる事はしないし、見下している横柄な態度は目に余るところがありますね。


まぁ、出来たら一度は乗りますが、私が一貫して主張している事は、かなり昔に作られた【整備新幹線法】は現在のSDG'sの世の中では、いくら甘い汁を吸える人がいるとしても、破綻していると思いますよ。