キツネ。 | 私的リーガル項

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古いアメ車と暮らす日々。犬のコト、その他諸々を。



中学の頃の話。


近所に住んでたオッチャンが

ある日、突然おかしくなった。


お堅い仕事(たぶん学校の先生)をいきなりヤメて

派手な格好をし、メチャクチャ金遣いが荒くなった。


理由は分からない。


でもとにかく、ある日を境にそれまで物静かな

雰囲気だった人が、まるで別人のようになった。


で、そうなるとオッチャンの周りには退職金やら

資産を目当てのクズ人間がハゲタカみたく群がる。


そして(詳しくは書かないけれど)オッチャンは

アッという間に、ソイツらに食いものにされた。



その中の一人の中年女が今でも忘れられない。



白い着物に小狡そうな目。

崩れた雰囲気、澱んだオーラ。


夕暮れ時の商店街でその女と擦れ違うたび

身の毛がよだった。


何故なら

首から上が「キツネ」だったから。


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「狐っぽい」とか「狐に似てる」とかじゃなく

まるっきり↑こんな感じ。このお面そのもの。


ウソじゃない。

とにかくホントに「狐の顔」だったんだ。


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それ以来、「狐が憑く」とか「化かされる」って

ホントに有るんだ、と理屈じゃ無く信じるように。


いまだに、あの顔を思い出すたびゾッとします。



んじゃまた☆