むかし読んだ本を思い出した。
タイトルも覚えてないんだけど
大御所っぽい作家のエッセー集。
その中の一つに今も忘れられない話が。
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著者(遠藤周作だったと思う)が友人(たぶん三浦朱門)と
二人でドコかの温泉地を旅行した時のコト。
夜、古びた旅館の静かな和室で眠っていると
どうにも嫌な気配がする。
我慢できずに薄目を開けると枕元に和服の男が正座し
こちらを見下ろしながら何やらブツブツ呟いてる!
明らかに、この世の者ではない様子に全身が縮み上がった。
慌てて隣に眠る友人を見るとスヤスヤ寝息をたてていたので
「コレは夢だ夢だ」と必死に声を出すのを我慢していたら・・
次の瞬間、男がさらに顔を近づけて
「俺はここで自殺した・・俺はここで自殺した・・俺はここで・・」
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たまらず跳ね起きて部屋を飛び出ようとすると、何と友人も同時に!
「・・聞いたか?」「え!お前もか?」
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何でこんな話を思い出したかというと
さっきから一人の部屋で背後に「気配」を感じるから。
思い出しちゃイケナイ時に限ってどんどん思い出す。
通夜とか葬式の場では死ぬほど笑える話を。
おっかない夜には今まで聞いた全ての怪談を。
(自分で自分をドツボに追い込む)
もーイヤこんな性格。
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!!!
今、クリ子が壁に向かって尻尾を振った!!!
ヒー!怖ひ!☆