気配。 | 私的リーガル項

私的リーガル項

古いアメ車と暮らす日々。犬のコト、その他諸々を。


むかし読んだ本を思い出した。


タイトルも覚えてないんだけど

大御所っぽい作家のエッセー集。


その中の一つに今も忘れられない話が。





著者(遠藤周作だったと思う)が友人(たぶん三浦朱門)と

二人でドコかの温泉地を旅行した時のコト。


夜、古びた旅館の静かな和室で眠っていると

どうにも嫌な気配がする。


我慢できずに薄目を開けると枕元に和服の男が正座し

こちらを見下ろしながら何やらブツブツ呟いてる!


明らかに、この世の者ではない様子に全身が縮み上がった。


慌てて隣に眠る友人を見るとスヤスヤ寝息をたてていたので

「コレは夢だ夢だ」と必死に声を出すのを我慢していたら・・


次の瞬間、男がさらに顔を近づけて

「俺はここで自殺した・・俺はここで自殺した・・俺はここで・・」





たまらず跳ね起きて部屋を飛び出ようとすると、何と友人も同時に!

「・・聞いたか?」「え!お前もか?」


-------------------------------------------------------------------


何でこんな話を思い出したかというと

さっきから一人の部屋で背後に「気配」を感じるから。


思い出しちゃイケナイ時に限ってどんどん思い出す。


通夜とか葬式の場では死ぬほど笑える話を。

おっかない夜には今まで聞いた全ての怪談を。


(自分で自分をドツボに追い込む)


もーイヤこんな性格。





!!!

今、クリ子が壁に向かって尻尾を振った!!!


ヒー!怖ひ!☆