傷。 | 私的リーガル項

私的リーガル項

古いアメ車と暮らす日々。犬のコト、その他諸々を。


クリ子は夜、私を見ると怯えて鳴きます。

今でも時々。


私っつーか「オトコ」を見ると鳴く。

$私的リーガル項


昔、虐待されてたコイツにとって

「夜」+「男性」=「殴られる」がセットなんだろね。


日が沈み暗くなると心の奥の原風景がフラッシュバックする。

父ちゃんだと分かってんのに恐怖で身体が硬くなる。


可哀想に。


----------------------------------------------------------------------


「コラ!ボケッ!さっさと来いや!」

夕暮れのスーパー前に怒声が響く。


虎だの龍だのが金ラメで入ったジャージ姿。

サンダル履きの若い父親が目を吊り上げてる。


10mほど後ろをトボトボついてくる子供。


多分、2年生くらいか。とてつもなく暗い顔。

傍目にも分かる位、オドオドしつつ父親の顔色を盗み見てる。


心の底から怖がってるのが見て取れる。

(殴られてるな・・日常的に)


「はよ来いっちゅーねん!ドつきまわすど!」

肩を落とし、重い足を引きずりついていくその子。


あんなに全てを諦めたような表情の小学生を初めて見た。





心の傷、トラウマ、原体験。


クリ子に今でも怯えて鳴くような恐怖を植え付けたドコかの誰か。

自分の子供に足が震え、ちゃんと歩けなくなるほどの暴力を振るう親。


(小さくて弱い者を傷付けて喜ぶクズ)


この世界はそんなクソ野郎で満ちている☆