子供の頃から夢の中だけで見る街があります。
決まって同じ街を見る。
もうずっと一緒なのですっかり頭に刻まれました。
雰囲気、街並み、空の色・・
・・きっとドコかに実在する街だと信じています。
★
って話をしてたらそんな人が他にもイッパイ。
「ずっと夢の中だけで遊ぶ友達がいて目覚める前に
“もう帰っちゃうんだね”、といつも言われる」とか。
「鏡の向こうの世界に入り込んで中世のお城みたいな
場所をさ迷う夢ばかりを何度も何度も見続けた」とか。
んで極めつけは(ちょっと長いけど)
「残業を終えて駅から暗い夜道を歩いて帰ってきたら
自宅近くの街灯の下に真っ黒なコートを着てシルクハットを
かぶった見知らぬ男がたたずんでいる。
何だか気持ち悪いな、と思いながら足早に通り過ぎると
突然、その男がコートの中から大きなカマを取り出して
背後から自分の首筋に切りつけてきて・・ギャァァ!
っていう夢を見た。
(あぁ夢でよかった・・)
それから三日後の夜。
いつものように駅から自宅に向けて歩いてくると
あの夢と全く同じ場所に真っ黒なコートにシルクハットを
かぶった男がホントに立ってる!
全身から血の気が引くと同時に慌てて携帯を取り出して
震える声で自宅に電話してとにかく助けて!って叫んだ。
すぐに母と弟が家から飛び出してきてくれて何事も無く
男の前を通り過ぎることが出来たんだけど・・
その時、男が「・・何だよ夢と違うじゃねーか」と
小さな声で呟くのを確かに聞いたんです・・」
★
・・・。
アッチの世界とコッチの世界。
行ったり来たりの境界線。
今日はどんな夢を見るんだろ☆