トランペット。 | 私的リーガル項

私的リーガル項

古いアメ車と暮らす日々。犬のコト、その他諸々を。


この季節おなじみの「背筋凍る系」には全く縁がありません。


いやその自分自身の霊感とか心霊体験とかは、ね。


ただ高校生の時、ね。

不思議な電話を受けたコトはあり。


クレームの電話。


「おいっ!お前らエエ加減にせぇよ!

何時やと思ってんねん!コラッ!!」





当時、先生方からとても「可愛がられていた」私は夏休みに

仲間数人と一緒に職員室の机に正座して電話番をさせられていて。


まぁ何かヤらかしたからなんでしょうが、あんまり覚えていません。

(てかいくら罰でも生徒に電話番させる学校も学校だと思いますが)





とにかく電話の相手は夜勤明けの眠りっぱなをジャマされたとかで

メチャクチャ怒り狂ってる。慌てて横に居た当直の先生に受話器を投げた。


「・・あ、はい。ホントどうもすみません!ただ私どもとしても全く

見当もつかないコトでして・・。あぁはい、ホントにどうも・・」


何度もペコペコし、やっとのことで相手をなだめて電話が終わった。


我慢できず先生に「何?何?どうしたん!?」とせっついた。




「・・トランペットがな。鳴るんや・・この時期」



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市街地の真ん中で周りをびっしり民家に囲まれていた我が母校。


放課後のブラスバンド部の練習は何とか我慢してくれても

まだ暗い早朝からトランペットを朝練されればそりゃ怒る。


同じ内容のクレーム電話がいくつも入り自治会のエライさんも

怒鳴りこんできた(実際に見た)。もう大騒ぎです。






で。


言わずもがな、ですが。



トランペットなんて誰も吹いちゃいないワケです。

誰も部室に居なかった。





先生が「この時期・・」って言ったのは

これが毎年起こるコトだから。



毎年夏休みのある日になると「誰か」がトランペットを吹く。

誰もいない、暗い部室で。





・・まぁソレだけです。

んじゃまた☆