久しぶりに、なんばパークスへ行った。

ゴチャゴチャしたミナミのイメージには

似つかわしくない、明るくオシャレなスポット。
(だから余り好きじゃないのだけれど)
★
そんなパークスには、自分にとっての大切な
モニュメントっつーか墓標、があります。

ここに立つたび、懐かしさと切なさがこみ上げてくる・・
★
「ホークス身売り」
あれから既に23年。
かつてココに「大阪球場」という名のスタジアムがあり


「南海ホークス」という、緑のユニフォームに身を包んで

颯爽とグランドを駆け抜けたプロ野球チームがあったコトも

徐々に忘れられていくんだろうな・・
--------------------------------------------------------
敷地が狭いために急傾斜になったスタンド。
小学校の時、よく親父に連れて行ってもらったナイター。
階段を上った先に広がるカクテル光線に照らされたグランドを
初めて観た時の感激は今でも忘れられない。
既に低迷期に入り、客がまばらな時も多かったけど
球場がすり鉢状なので、声がよく聞こえて楽しかった。
阪急の応援団からは「こらぁ~貧乏人!悔しかったらいっぺん
(高級な)阪急沿線に住んでみぃ~!」とヤジられ。
近鉄の応援団からは「南海電車はボロ電車!近鉄電車は2階建て!
悔しかったら名古屋まで電車走らせてみぃ~!」とバカにされ。
こちらも負けずに「勝った!勝った!また勝った!近鉄電車ではよ帰れぇ!」と声を張り上げ・・
★
結局、巨人を相手に杉浦が4連投4連勝して涙の御堂筋パレードが
行われた頃(生まれる前の話)をピークに南海は輝きを失い続け。
阪神や巨人の帽子ばかりの中、緑の野球帽をかぶり草野球でも
野村の背番号19番を取りあったガキの想いなど届くはずもなく。
(あの日、南海ホークスは終わった)。
沢山の夢がつまった大阪球場は醜い住宅展示場にされ

ホームベースのモニュメントを残すだけの空虚な商業施設に。
★
ビジネス上の判断として、止むを得なかったのは分かる。
頭では理解できるし、今となればアレで良かったのかも知れない。
でも。
オレ達の南海ホークスを突然奪われた痛みは消えない。

★
もうすぐまた新しいシーズンが始まります。
ガンバレ!南海(もとい)ソフトバンクホークス!☆