「o_ka」さんからの爆音レビュー!
バックホーンの2年ぶりとなるアルバム、「アサイラム」
とても瑞々しく清廉な印象を受ける言葉だなと思った。
タイトルだけですべてが浄化されてゆくような、何もかもを赦してくれるような気さえする。
シングル曲である「戦う君よ」、「閉ざされた世界」を含む全11曲が収録された8枚目となるこのアルバムは「雷電」から幕を開ける。
東洋的な雰囲気を醸し出す「雷電」は時間や空間を超越した一種の宗教のような曲だ。音の羅列が脳内に拡散すると、普段は蓋を閉めた感情や感性の扉が一斉に開いていくように覚醒してゆく。縦横無尽な言葉がわーっと頭に氾濫して侵食される感じ、すごい。
鮮血で染め上げられたかのごとく鮮やかな花弁が狂い咲く「ラフレシア」
意識の輪廻転生の可能性を謳う一つの物語のような「再生」
後に続く「羽衣」は透明な糸で紡がれたような繊細な世界。やわらかな浮遊感とのびやかな疾走感が心地良い。
「海岸線」は穏やかな波音のように優しく、目を瞑れば潮風が漂ってきそうなほどに情景が浮かんでくる曲だ。
そして、混沌とした世界に燻りつつも昇華しようと鋭い眼光で前を見据える「ペルソナ」
熱を帯びた劇場的な怒涛の叫びに心がヒリヒリする「太陽の仕業」
命の存在を肯定し果てしない壮大さで包み込む「汚れなき涙」が続く。
アルバムのフィナーレを飾るラストの曲である「パレード」は、蛹がいつしか蝶になって殻を破いて羽ばたいてゆく美しい変化の過程を見ているようだと思った。進化するための変化を恐れていては何も始まらない、世界を変えてゆくのは自分なのだと教えてくれる。
一時的な避難場所・聖域という意味を持つ「アサイラム」
どの曲にも琴線に触れる言葉や音が存在していて、雁字搦めに束縛するしがらみも何もかもを解放して心を自由にしてくれる、そういう突き抜けた圧倒的な強さや優しさを秘めている。
それは誰にも脅かされることのない神聖な領域、まさに「聖域」イコール「アサイラム」なのだろう。
すべての中心にバックホーンの音楽があった。
重圧から逃れたくて音楽を楯にした。
音楽に甘えて逃げていた。
ごめんなさいとありがとう、何万回言っても全然足りないけれど。
このアサイラムをきっかけに「明日も頑張って生きよう」と、そう思えることをとても幸せに思います。
o_ka
とても瑞々しく清廉な印象を受ける言葉だなと思った。
タイトルだけですべてが浄化されてゆくような、何もかもを赦してくれるような気さえする。
シングル曲である「戦う君よ」、「閉ざされた世界」を含む全11曲が収録された8枚目となるこのアルバムは「雷電」から幕を開ける。
東洋的な雰囲気を醸し出す「雷電」は時間や空間を超越した一種の宗教のような曲だ。音の羅列が脳内に拡散すると、普段は蓋を閉めた感情や感性の扉が一斉に開いていくように覚醒してゆく。縦横無尽な言葉がわーっと頭に氾濫して侵食される感じ、すごい。
鮮血で染め上げられたかのごとく鮮やかな花弁が狂い咲く「ラフレシア」
意識の輪廻転生の可能性を謳う一つの物語のような「再生」
後に続く「羽衣」は透明な糸で紡がれたような繊細な世界。やわらかな浮遊感とのびやかな疾走感が心地良い。
「海岸線」は穏やかな波音のように優しく、目を瞑れば潮風が漂ってきそうなほどに情景が浮かんでくる曲だ。
そして、混沌とした世界に燻りつつも昇華しようと鋭い眼光で前を見据える「ペルソナ」
熱を帯びた劇場的な怒涛の叫びに心がヒリヒリする「太陽の仕業」
命の存在を肯定し果てしない壮大さで包み込む「汚れなき涙」が続く。
アルバムのフィナーレを飾るラストの曲である「パレード」は、蛹がいつしか蝶になって殻を破いて羽ばたいてゆく美しい変化の過程を見ているようだと思った。進化するための変化を恐れていては何も始まらない、世界を変えてゆくのは自分なのだと教えてくれる。
一時的な避難場所・聖域という意味を持つ「アサイラム」
どの曲にも琴線に触れる言葉や音が存在していて、雁字搦めに束縛するしがらみも何もかもを解放して心を自由にしてくれる、そういう突き抜けた圧倒的な強さや優しさを秘めている。
それは誰にも脅かされることのない神聖な領域、まさに「聖域」イコール「アサイラム」なのだろう。
すべての中心にバックホーンの音楽があった。
重圧から逃れたくて音楽を楯にした。
音楽に甘えて逃げていた。
ごめんなさいとありがとう、何万回言っても全然足りないけれど。
このアサイラムをきっかけに「明日も頑張って生きよう」と、そう思えることをとても幸せに思います。
o_ka