妄想族 心のバリア
誰にでも、
絶対触れてほしくない

心の柔らかい部分があります

そこは粘膜がむき出しに
なっているような部分で

そっと触れるだけでも
痛いような場所です

そこを突かれたら、
ひとたまりもありません

しかし、
実際にはそこはむき出しには
なっていません

固い固い防壁

防護膜で覆われていて

奥に何があるか、
ちょっとやそっとではわかりません

実のところ、
自分ですらわからないんですよ

傷つかないように無意識のうちに

築き上げられた
バリアなんですよ

本当は怖いくせに

その思いを強がりや
明るさなどで隠しています

これは一見、
とても合理的なシステムの
ようにも見える

でもバリアが強固に
なればなるほど

本来の自分から離れて
いくことにはならないだろうか

攻撃的な人や高圧的な人

他人を受け入れない人、
威張る人

その多くが自分の弱さを

カバーするために先制攻撃を
加えます

そんなバリアなんて、
とってしまいましょう

まず自分の弱さを見つめることですよ

心にバリアを張りめぐらせなくても

ありのままの自分でいられるために

弱さを「むき出しに」して
しまうことも一つの方法ですよ

弱さ、恐れる心を
認めてしまうことですよ

そうしたら

余計なバリアを築くことなく

傷つきやすい粘膜そのもが

強くなっていくのかも
しれないね
