妄想族 優しさはズルさの裏返し
いつも人にゆずっている人は

優しいから
そうしているのではありません

それは弱いからじゃないかなぁ

弱いがゆえに優しいということです

本人も、
そのことは内心ではわかって
いるのでしょう

その親切さと優しさには

どこか無理があります

そのため人に優しく親切にするぶん

その心の奥では相手を
嫌いになったり

腹を立てていたりするんです

もちろん弱さゆえに
表面にはだしませんが

相手の弱さゆえに
優しくされても

私たちはその人が内心で

こちらのことを
拒否しているのを感じます

ただ悪く思われたくないために
優しくしてくれるんだなぁとね

人にゆずるのは

確かに立派な行為ですよ

しかし、
ゆずりたくないのに

自分の弱さゆえにゆずることは

自分に対する罰なのかもしれない

ゆずれない時は

ゆずれない

と主張することで

私たちはいずれ満足して

無理なくゆずることができる人間に

なっていくのではないでしょうか

おっぱいをもらっていた
赤ちゃんは

いずれおっぱいをあげる
お母さんになっていきます

小さな木も

勝手気ままに成長することで

いずれ自分が食べない
実をたわわに実らせて

私たちに与えて
くれるようにね
